Tonecraft Tokyo — Free VST3 Plugin
SCOPE
ユーザーマニュアル
SCOPE は、ステレオ(およびモノラル)信号をリアルタイムで可視化するモニタリング用プラグインです。
波形表示、RMS/PEAK 表示、Lissajous 表示、Peak Hold、ピークメーター、Loudness 表示を使って、音量・ダイナミクス・ステレオバランスを確認できます。
1. クイックスタート
- 監視したいトラックまたはバスに
SCOPEを挿入します。 - 音声を再生します。
- 上部タブから表示モードを選びます。
WAVERMSPEAKLISSA
- 必要に応じて
Window / Zoom / Floor / Ceilingを調整します。
2. 画面構成
上部エリア
WAVE / RMS / PEAK / LISSA— 表示モードを切り替えます。Peak Hold— 中央波形上の Peak Hold ライン表示の ON/OFF。Hold Time— Peak Hold の保持時間(0.5s~5.0s)。Peak HoldON のときのみ操作できます。CLIP— フルスケール(0 dBFS)をわずかに超えたピークを検出するとラッチ点灯します。CLIPボタンを押すかRESETで消灯します。FREEZE— 中央の波形表示だけ更新を一時停止します(右メーターや数値・Loudness は更新されます)。RESET— Peak Hold の保持値とCLIPインジケーターを同時にリセットします。
左パネル
- Time Scale
Window:0.5s~30.0sZoom:0.1x~4.0x
- dB Range
Floor:-120 dB~-20 dBCeiling:0 dB~+12 dB
- Headroom
- ヘッドルーム・プリセットボタン(-18 / -14 / -12 / -9 / -6 dB)
Headroom:-24 dB~0 dB(カスタム調整)
- Display(
Peak Hold/Hold Timeは上部エリアにあります)Grid: グリッド表示の ON/OFFFill: 波形の塗りつぶし表示の ON/OFFStereo Link: L/R を同じ基準で表示
- Ballistics
Attack:1 ms~500 msRelease:50 ms~1000 ms
中央表示エリア
- 選択モードに応じたグラフを描画
VU 0参照ライン(黄色破線)とdBFSグリッド表示- Peak Hold ON 時は L/R の Peak Hold ラインを表示
- 左下に
L / R表示(Peak Hold ON 時は色見本も表示)
右メーターエリア
- 縦型 L/R ピークメーター(バーの目盛りは -60 dB ~ +6 dB 固定。左パネルの Floor / Ceiling は波形の縦軸だけに効き、メーターの尺は変わりません)
- メーター下に L/R 数値ラベル(小数 1 桁)
- Loudness 表示:上段に dB 数値、下段に LOUDNESS のキャプション。スムーズ化した RMS 由来の推定レベル(dB)。ITU-R BS.1770 の LUFS ではありません(放送用ラウドネスメータとは数値が一致しません)。
3. 各表示モード
WAVE
- 時間軸の波形をそのまま表示します
- トランジェントの形状や波形のエンベロープを視覚的に確認できます
- グリッドの 0 dBFS ラインがクリップの目安になります
- サンプル単位のピーク値を表示するため、クリップ確認は WAVE モードが最も確実です
Windowで表示する時間幅、Zoomで縦方向の拡大率を調整できます
RMS
- Attack/Release の時定数で平滑化した RMS レベルを表示します
- 体感的な音量感(ラウドネス)の変動を確認するのに適しています
- VU メーター的な用途に向いています
- RMS は時間平均のため、瞬間的なクリップがあっても 0 dBFS 付近には表示されません
- RMS モードでのクリップ検出は
CLIPランプを参照してください - グリッドの dBFS 値は RMS レベルの読み取りに使います(クリップの目安ではありません)
PEAK
- Peak ベースのレベル挙動を表示します
- 立ち上がりはブロックピークに即追従し、減衰側に Release の時定数が効きます(Attack は RMS モード用です)
LISSA
- Lissajous(ステレオ位相)表示です
- 楕円が縦長に近い → モノラルに近い信号
- 楕円が横に広がる → 広いステレオ感
- ステレオの相関や L/R の位相関係の確認に使います
4. 色表示ルール
右メーターおよび数値ラベルは、レベルに応じて色が変化します。
| レベル | 色 |
|---|---|
>= 0 dBFS | 赤 |
>= -6 dBFS | オレンジ |
>= -12 dBFS | 黄 |
< -12 dBFS | チャンネル基本色(L: 青緑 / R: 水色) |
5. Peak Hold の挙動
Peak HoldON で L/R の保持ラインを表示しますHold Timeで保持時間を調整できます(0.5s~5.0s)RESETで保持値をクリアします(CLIPインジケーターも同時にリセットされます)Peak HoldOFF 時はラインが非表示になります
6. 使い方のヒント
- ゲイン調整時は
Gridを ON にすると読み取りやすくなります - 線を見やすくしたい場合は
Fillを OFF にします - L/R を同じ基準で確認したい場合は
Stereo Linkを ON にします - クリップを見逃したくない場合は
WAVEモードで作業します。CLIPランプはラッチ式なので補助的に使います
マスタリング・ミックスの目安設定
Mode: RMS
Floor: -60 dB
Ceiling: +6 dB
Headroom: -18 dB
Grid: ONVU メーターとして使う
VU メーターの標準規格(ANSI/IEC)では、Attack と Release はどちらも 300 ms の積分特性です。
Waves などの VU プラグインに近い動きにしたい場合は以下の設定が参考になります。
Mode: RMS
Attack: 300 ms(デフォルト)
Release: 300 ms(デフォルト)
Headroom: -18 dB(EBU 放送標準)または -20 dB(SMPTE 北米標準)
Grid: ONAttack/Release は自由に変更できます。速くすると瞬時反応、遅くすると平均的な音量感を確認しやすくなります。
CLIP ランプは 0 dBFS をわずかに超えたピークで点灯します(VU 0 やヘッドルームライン超えだけでは点灯しません)。
7. トラブルシューティング
- 表示が動かない
- トラックに信号が入っているか確認してください
- 挿入先(トラック/バス)が正しいか確認してください
- Hold Time が操作できない
Peak Holdを ON にしてください
- CLIP が消えない
CLIPボタンをクリックするか、RESETボタンを押してください
8. オートメーション用パラメータ ID
| パラメータ ID | 内容 |
|---|---|
display_mode | 表示モード |
window_sec | ウィンドウ幅 |
zoom | ズーム |
floor_db | フロア |
ceil_db | シーリング |
headroom_db | ヘッドルーム |
show_grid | グリッド表示 |
show_fill | 塗りつぶし表示 |
show_peak_hold | Peak Hold 表示 |
stereo_link | ステレオリンク |
attack_ms | アタック |
release_ms | リリース |
hold_time_sec | Peak Hold 保持時間 |
