開発者Morphoiceが、Roland JX-8P・Super JX-10・MKS-70という3機種を同時に再現する新しいシンセ・プラグイン「EightyTen」を発表しました。1985年に登場したJX-8P、その2台ぶんを1筐体に収めたSuper JX-10、そしてそのラック版MKS-70。デジタル制御オシレーター(DCO)による1980年代Rolandの厚いポリシンセ・サウンドを、まとめて手元に置ける一本です。現在は無料ベータで公開中。

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実質はJX-10エミュレーション

EightyTenはアッパー/ロワーの2レイヤー構成を持ち、これはオリジナルのSuper JX-10と同じ発想です。各レイヤーが独立したフルシンセになっており、2基のDCO、3モードのクロスモッド(2種のシンク+FM)、ノンレゾナントのハイパスフィルターとレゾナント・ローパスフィルターを搭載。DSPはFaustで記述され、これら3機種の回路を踏まえてモデリングされています。3機種のパッチを読み込めるよう対応が予定されている点も見逃せません。

モジュレーションとエフェクト

  • キーフォロー付きのADSRエンベロープを2基、ディレイ付きのマルチウェーブLFOを1基搭載
  • ベロシティ/アフタータッチはフィルターとアンプへルーティング可能、キートラッキングとグライドも用意
  • 定番のRolandコーラス(スロー/ファスト)に加え、Lo-Fiテープ・ディレイ、ドライブ/ディストーション、BigSky系リバーブを追加

基本設計はオリジナルの素直さを保ちつつ、現代的なエフェクトを足して即戦力に仕上げているのがポイントです。

まだ開発途上、しかし音は良い

公開されているのは初期ベータで、エフェクトなど未実装の部分も残ります。ただ、鳴らした時点での音は評価が高く、完成版への期待が大きい一本です。VST3/AUとしてmacOS(Apple Silicon/Intel)、Linux、Windowsで動作。Gumroadのペイ・ワット・ユー・ウォント方式で開発を支援でき、$10以上の支援で将来有料化した際のライフタイム・ライセンスが得られます。

まとめ

JX系のあの艶やかなパッドやブラスが好きな人には、無料で試せる今が絶好のタイミングです。ベータゆえ旧バージョンが動かなくなる可能性はあるものの、80年代Rolandのポリシンセを1台で網羅できる構想は魅力的。まずは触って、音の傾向を確かめてみてください。

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