AAFToolsがAAF Bridgeをリリースしました。映像編集ソフトのタイムラインをAbleton Liveのプロジェクトに変換し、仕上げたLive Setを再び編集ソフトの形式に書き戻す、双方向のユーティリティです。

持ち込める情報の細かさ

入力側はDaVinci Resolve、Pro Tools、Media Composer、Premiere Pro、Nuendoなどが書き出したAAF、あるいはXML/FCPXML/FCPXMLDファイル。これらが普通のLiveプロジェクトになります。移るのはクリップの位置だけではありません。

  • クリップはサンプル単位で正確に配置される
  • トラック名、フェードとクロスフェード、クリップゲイン
  • ボリュームとパンのオートメーション、マーカー
  • トラックとクリップの色
  • 映像のカットは専用のミュートされたビデオトラックに載るので、画に合わせて作業できる
  • MXFで包まれたオーディオは自動的にWAVへ変換される

書き戻しとクロスフェードの扱い

出力側はAAF、Premiere XML、FCPXML、FCPXMLDに対応。タイムコードトラック付きで書き出され、素材を1つのターンオーバーフォルダーにまとめるオプションもあります。開発者が特にこだわっているのがクロスフェードの扱いで、読み込み時はLive独自のクロスフェード表現に、書き出し時は本物のAAFディゾルブにマッピングされ、ブレンド長そのままでレベルの落ち込みも出ない設計だと説明されています。

できないことも明記されている

好感が持てるのは、限界をはっきり書いている点です。AAFという形式はMIDIもプラグインも運べません。タイムストレッチされたクリップは黙ってレンダリングされるのではなく、コンソリデートが必要な箇所としてフラグが立ちます。変換のたびに、何が移って何が移らなかったかをテキストで書き出すレポート機能も付いています。

まとめ

XMLとFCPXML/FCPXMLDの経路まで押さえたうえで双方向変換できるLive向けコンバーターは、現時点でこれだけとのこと。価格は$49の買い切りでサブスクリプションはなく、アプリは完全にオフラインで動作します。デモ版はサインアップなしで任意のタイムラインの冒頭120秒までを変換できるので、自分の案件のファイルで通るかどうかを先に試せます。映像仕事をLiveでこなしている人には検討する価値があります。