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DTM用モニタリングヘッドホン10モデルを、2026年9月時点の実売価格で価格順に整理しました。1万円台から10万円弱まで、密閉型と開放型を用途別に選べます。
POINT
この記事のポイント
この記事のポイント
- 密閉型か開放型かは、マイクで録音するかどうかで決まります。録るなら密閉型。ミックスしかしないなら開放型のほうが定位を判断しやすい
- 3〜5万円には4機種ありますが、密閉型は MDR-M1 の1本だけです。録音もするならこの帯は MDR-M1、ミックス専用なら開放型3本の比較になります
- 5万円以上は3機種とも開放型で、録音には使えません。マスタリングまで自分でやらないなら、3〜5万円で足ります
ヘッドホンは「良い音で鳴る道具」ではなく、ミックスの粗を見つけるための道具です。気持ちよく鳴る機種ほど、判断を誤ります。
Quick Reference — 予算と構造から選ぶ
安い順に並べています。
| 価格帯 | モデル名 | 構造 | 実売 | 得意な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 〜3万円 | MDR-CD900ST | 密閉型 | ¥19,800 | ボーカル録音 / ノイズチェック |
| 〜3万円 | ATH-M50x | 密閉型 | ¥22,000 | ダンス・K-POP / トラックメイク |
| 〜3万円 | HPH-MT8 | 密閉型 | ¥26,000 | 全ジャンル / フラットな判断 |
| 3〜5万円 | HD 400 PRO | 開放型 | ¥37,149 | アコースティック / ミキシング |
| 3〜5万円 | MDR-M1 | 密閉型 | ¥37,398 | 現代的ポップス / 長時間作業 |
| 3〜5万円 | MDR-MV1 | 開放型 | ¥40,959 | 立体音響 / 究極の快適性 |
| 3〜5万円 | DT 900 PRO X | 開放型 | ¥46,420 | 電子音楽 / エディット作業 |
| 5万円〜 | HD 490 PRO | 開放型 | ¥63,071 | ミキシング / パッドで傾向を変える |
| 5万円〜 | NDH 30 | 開放型 | ¥97,356 | マスタリング / 厳密な音色判断 |
| 5万円〜 | DT 1990 PRO MKII | 開放型 | ¥97,461 | プロフェッショナル・オールマイティ |
〜3万円 — まずここから
01
MDR-CD900ST
Sony
¥19,800
日本の音楽業界を代表する定番機。音が耳元に張り付くような近さが特徴です。ボーカルのリップノイズや細かな録音ミスを見つける能力は、右に出るものがありません。
PROS
- ノイズ探しやエディットに最強
- 修理パーツがどこでも手に入る
CONS
- 音場が狭くミックスの奥行き判断は困難
- 低音不足
02
ATH-M50x
Audio-Technica
¥22,000
世界中のプロデューサー、特にビートメイカーに支持されているモデル。K-POPなどの重低音と緻密なレイヤーが重なる楽曲制作で、サブベースの動きを把握するのに最適です。
PROS
- 遮音性が高くレコーディングに最適
- 折りたたみ可能で持ち運びに便利
CONS
- 側圧がやや強めで長時間は耳が疲れることも
03
HPH-MT8
Yamaha
¥26,000
ヤマハのスタジオモニタリング思想を凝縮した密閉型。特定の帯域を誇張しないフラットな特性が持ち味です。ジャンルを問わず「素の音」を正確に判断したいときに頼れる万能機です。M50xやCD900STのクセに悩んだら、まず基準にしたい一本です。
PROS
- 色付けの少ないフラットな音質バランス
- 密閉型ながら自然で見通しの良い音場
CONS
- 優等生的で、リスニング用途では地味に感じることも
迷ったらMT8、K-POPが好きならM50xをおすすめします。MDR-CD900STは低音不足感が否めないため、Sony好きには MDR-M1 をおすすめします。
【2026年最新】DTM用モニタリングイヤホン完全ガイド 9選
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3〜5万円 — 密閉型と開放型が並ぶ
04
HD 400 PRO
Sennheiser
¥37,149
ゼンハイザーがミキシング/マスタリング用途に特化して開発した開放型。色付けの少ないリニアな特性と広い音場を持ち、アコースティック楽器の余韻やリバーブなど空間系エフェクトの調整を精密に追い込めます。
PROS
- 色付けの少ないニュートラルな周波数特性
- 広く見通しの良い音場で定位を掴みやすい
CONS
- 低域の量感は控えめ
- 開放型のため録音・遮音には不向き
05
MDR-M1
Sony
¥37,398
CD900STと同じ「スタジオで使う密閉型」の系譜にありながら、設計は現代的に組み直されています。広い周波数レンジに対応し、密閉型とは思えない自然な音場の広がりがあります。CD900STの近さが窮屈だと感じる人の乗り換え先です。
PROS
- 圧倒的な軽さと快適な装着感
- 現代的なワイドレンジサウンド
CONS
- 良くも悪くも「優等生」で刺激は少なめ
06
MDR-MV1
Sony
¥40,959
Dolby Atmosや360 Reality Audioなど、空間オーディオ制作を見据えて開発された背面開放型。広大な音場と自然な減衰特性により、スピーカーで聴いているような奥行きまで判断できます。とても軽く、装着感もかなり良いです。空間オーディオを扱うなら、この帯では第一候補になります。
PROS
- とても広い音場と立体的な空間表現
- 軽量で長時間の作業でも疲れにくい
CONS
- 開放型のため音漏れする
07
DT 900 PRO X
beyerdynamic
¥46,420
ベイヤーダイナミックの新世代ドライバー「STELLAR.45」を搭載した開放型。解像度が高く音の分離に優れ、シンセの緻密なエディットやトランジェントの確認に強みを発揮します。刺さりを抑えたチューニングで、長時間のエディット作業でも快適です。MDR-MV1 と1万円も違わないので、音場の広さと解像度のどちらを取るかの比較になります。
PROS
- 高解像度で音の分離・定位が明瞭
- 着脱式ケーブルでメンテナンス性も良好
CONS
- 開放型のため遮音性がなく録音には不向き
5万円〜 — 音色を最終判断する道具
08
HD 490 PRO
Sennheiser
¥63,071
同じゼンハイザーの HD 400 PRO の上に位置する開放型です。傾向の違うイヤーパッドがミキシング用と制作用の2組付属し、作業に応じて鳴り方を替えられます。パッドで音が変わるので、判断の基準にする側をどちらか決めてから使います。ケーブルを除いて260gと軽く、開放型なので長時間かけていても蒸れません。
PROS
- 用途の違うイヤーパッドが2組付属する
- 260gと軽く、長時間の作業でも負担が少ない
CONS
- 130Ωあり、オーディオインターフェースのヘッドホン出力で使う前提
- 開放型のため録音時のかぶりは防げない
09
NDH 30
Neumann
¥97,356
「Neumannのスタジオモニターのサウンドを持ち運ぶ」というコンセプトで開発された開放型。色付けのない素直なサウンドがプロに支持されています。KHシリーズのモニタースピーカーとの音響的な互換性も考慮しているので、スピーカーとヘッドホンを併用する制作環境でも一貫してモニタリングできます。
PROS
- 極めてフラットで分析的なサウンド
- Neumannのスピーカーと一貫性のある音響設計
CONS
- 価格が高価
- 音が素直すぎてリスニングでは楽しみにくい
10
DT 1990 PRO MKII
beyerdynamic
¥97,461
名機DT 1990 PROの正常進化版。高解像度かつワイドレンジで、ミキシングからマスタリングまでオールマイティにこなす実力機です。傾向の異なる2種類のイヤーパッドが付属し、作業内容に応じて音色を切り替えられます。10機種で最も高い一本ですが、NDH 30 とはほぼ同額です。パッド交換の柔軟性に価値を感じるかどうかが判断の分かれ目です。
PROS
- 万能で信頼できる高解像度サウンド
- パッド交換で音色バランスを調整可能
CONS
- 高域が明るめで、人によっては刺さると感じることも
- 10機種で最も高い
僕は多くの機種を使ってきましたが、DT 900 PRO X はかなりおすすめです。ただし MDR-MV1 との価格差がほとんど無いので、これから買うなら両方を聴き比べてから決めたほうがいいです。
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※ 掲載価格は2026年9月時点の価格.com最安価格(税込)です。実売価格のため日々変動します。購入前に各販売ページで最新の価格をご確認ください。

