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OBS ノイズ抑制 AI おすすめ5選【2026年版】
RNNoise / NVIDIA Noise Removal / Clarity Vx / Supertone CLEAR / iZotope RX 12 — 無料〜有料まで配信者が本当に使えるものを厳選。リップノイズが消えない理由と対処もまとめました
この記事のポイント
- OBSのノイズ抑制は「無料のAI内蔵」と「有料VST」で性能差が大きい。まず無料から試してダメなら有料へ
- RTX GPU持ちはNVIDIA Noise Removalが追加コスト0で強力。GPU処理なのでCPU負荷も低い
- 有料で最強コスパはWaves Clarity Vx。セール時$10前後まで下がることがあり、その価格では圧倒的
- Supertone CLEARはVST2でOBSに直接挿せる唯一の本格AIノイズ除去プラグイン
- リップノイズ(口のピチャつき)は、ここで挙げた5製品では消えません。設定の問題ではなく、担当している音が違います(理由と対処はこちら)
- 口のノイズを狙い撃ちする専用モジュール Mouth De-click は iZotope RX 12 Standard以上。Elements には入っていません
- 当サイトが開発した「SILENTIQ」は DeepFilterNet3 を使った国産のAIノイズ除去プラグイン。試用版は無料、製品版は¥1,000です
当サイトが開発した国産のAIノイズ除去プラグインです。推論エンジンは DeepFilterNet3。試用版は無料、製品版は¥1,000です。Cubase・Ableton Live・Studio One・Reaper など主要DAWに対応(Windows VST3)。OBS専用ではありませんが、DAW経由で配信に組み込む用途にも使えます。
→ 試用版を無料でダウンロードする
OBSへの導入方法:4パターンを把握しよう
ノイズ抑制プラグインをOBSで使う方法は大きく4つあります。製品を選ぶ前に把握しておくと迷いません。
| 導入パターン | 手順 | 対応プラグイン |
|---|---|---|
| ①OBS内蔵フィルター | OBSの音声ミキサー → フィルター → ノイズ抑制 で選択するだけ | RNNoise、Speex、NVIDIA Noise Removal |
| ②VST 2.x プラグイン直挿し | プラグインをインストール → OBSフィルターから「VST 2.x プラグイン」で選択 | Supertone CLEAR |
| ③Waves StudioRack経由 | 無料のWaves StudioRackをOBSに挿し、その中にVST3プラグインをロード | Waves Clarity Vx、iZotope RX 12 |
| ④atkAudio Plugin Host経由 | OBSプラグイン「atkAudio」をインストール → フィルターに「atkAudio Plugin Host」を追加 → VST3をスキャン&ロード | Clarity Vx、iZotope RX 12、SILENTIQ など任意のVST3 |
5製品クイック比較
価格・導入難易度・ノイズ除去力・声への影響をまとめました。
| 製品 | 価格 | OBS導入 | ノイズ除去力 | 声への影響 | 難易度 |
|---|---|---|---|---|---|
| OBS内蔵 RNNoise | 無料 | 内蔵 | ★★★☆☆ | 高め(歌声注意) | 易 |
| NVIDIA Noise Removal | 無料 | 内蔵(RTX必須) | ★★★★☆ | 低め | 易 |
| Waves Clarity Vx | 有料(通常¥15,840〜 / セール時¥3,500〜) | StudioRack経由 | ★★★★★ | 低め | 中 |
| Supertone CLEAR | 有料(サブスク/買い切り) | VST2直挿し | ★★★★☆ | 低め | 中 |
| iZotope RX 12 Elements | 有料(通常¥17,216(セールで変動)) | StudioRack経由 | ★★★☆☆ | 最も低い | 中 |
各製品の詳細レビュー
それぞれの特徴・強み・注意点を詳しく解説します。
PROS
- 追加インストール不要、今すぐ試せる
- 完全無料でAI処理
- Windows / macOS / Linux すべてに対応
- PCファン・エアコンなど定常ノイズへの効果は十分
CONS
- 強度調整パラメーターが存在しないため、かかりすぎをコントロールできない
- 女性の高音や歌声を誤認識して消音することがある
- CPU使用率がやや高め(処理はCPU依存)
- 有料プラグインと比べるとノイズ除去の精度は低い
Deep Dive:RNNoiseとSpeexの違い
OBSには同じく内蔵の「Speex」というノイズ抑制もあります。SpeexはAI非搭載で、エアコンやPCファンのような一定のノイズには効果的ですが、キーボードのタイピング音のような突発的なノイズにはほとんど対応できません。ただし強度を調整できる(初期値の-30dBではなく-10dBを推奨)ため、声への影響が少なく安定しているのが特徴です。RNNoiseで声が消える問題が発生した場合、Speexへの切り替えも選択肢のひとつです。
PROS
- 完全無料、RTX GPUさえあれば即使える
- GPU処理のためCPU負荷がほぼゼロ
- 強度スライダーで細かく調整可能
- RNNoiseより誤認識が少なく声が消えにくい
- OBSに直接統合されており操作がシンプル
CONS
- NVIDIA RTXシリーズGPU必須(AMD・Intel環境では使用不可)
- NVIDIA Broadcastのインストールが必要
- Windowsのみ対応(macOS非対応)
PROS
- 有料プラグイン中トップクラスのノイズ除去力
- 声への影響が少なく、歌配信・高音声にも対応
- ワンノブ操作でシンプル、設定に迷わない
- Windows / macOS 両対応
- セール時のコスパが異常。デモ版で事前試用可能
CONS
- OBSへの導入にWaves StudioRack経由が必要(やや手順が多い)
- Wavesアカウントとライセンス管理が必要
- 通常価格は高め。セールを待って買うのが正解
- 若干のレイテンシ(遅延)が発生する
Deep Dive:OBSでVST3を使う2つの方法
OBSはVST2のみ直接対応しており、VST3プラグインを使うには仲介ツールが必要です。主な選択肢は2つあります。
① Waves StudioRack(Waves製品を使う場合)
WavesのVST3プラグイン(Clarity Vx など)を使う場合に適しています。OBSのフィルターに「VST 2.x プラグイン」を追加してStudioRackを選択し、その中でClarity Vxをロードします。Waves製品との相性が最良です。
② atkAudio Plugin Host(メーカー問わず使いたい場合)
atkaudio.com から無料でダウンロードできるOBSプラグインです。インストール後、OBSフィルターに「atkAudio Plugin Host」を追加 → 「Open Plugin Settings」→「Options」→「Scan for new or updated VST3 plug-ins」でスキャン → 使いたいVST3を選んで「Load plugin」するだけで完了します。Windows / macOS / Linux 対応で、Waves以外のVST3(iZotope RX 12、Supertone CLEAR VST3版、SILENTIQ など)も動作します。StudioRackよりシンプルな操作で、Waves以外のVST3を使う場合はこちらが便利です。
PROS
- VST2対応でOBSに直接挿せる(StudioRack不要)
- 環境音・声の反響・声成分を3ノブで独立制御できる
- AI処理でも声への影響が少なく自然な仕上がり
- Windows / macOS 両対応
CONS
- 起動に数秒かかる(OBS起動直後はノイズ処理が始まるまでラグあり)
- 日本語の情報がまだ少なく、トラブル時の情報収集がやや難しい
- 価格体系がサブスク中心でランニングコストがかかる
PROS
- De-noiseだけでなくDe-click・De-hum・De-reverbなど6モジュールを1本でカバー
- 5製品中、声への影響・音質劣化が最も少ない
- iZotopeブランドの信頼性。映像・音声プロも使う業界標準
- Windows / macOS 両対応
CONS
- ノイズ除去の絶対的な強さはClarity Vxに劣る
- 口のノイズ専用の「Mouth De-click」は非搭載(使うにはRX 12 Standard以上が必要)
- OBSへの導入にStudioRack経由が必要
- 通常価格は高め。セール(iZotopeはBlack Fridayに大幅値引き)を狙うのが鉄則
- ノイズ除去の強さを最大にすると若干の音質劣化が起きる場合がある
Deep Dive:Mouth De-click が使えるのは Standard から
iZotopeのドキュメントでは、Mouth De-click は「クリックやリップスマックなどの口のノイズを検出して低減する」モジュールと説明されています。感度の高いコンデンサーマイクほど口の音まで拾うので、需要のある機能です。ただしこれが入るのは RX 12 Standard 以上。Elements 側の De-click は汎用のクリック除去で、口のノイズ専用の処理ではありません。値段だけ見て Elements を選ぶと、目的のものが入っていないことになります。
「リップノイズが消えない」でここに来た方へ
この記事で紹介する5製品では、リップノイズは消えません。設定を詰めても変わりません。
リップノイズは、しゃべり出しに入る「ペチャッ」「クチャッ」という口の音です。OBSにノイズ抑制を入れたらエアコンの音は消えたのに、これだけ残った。むしろ前より目立つようになった。
ノイズを消すツールには、中身の違う2種類があります。片方はずっと鳴っている音を引き算するタイプ。エアコン、PCファン、ヒス。この記事の5製品は全部こちらです。もう片方は、波形が急に途切れた箇所を見つけて、前後の音から作り直して埋めるタイプ。
リップノイズは数ミリ秒から数十ミリ秒で終わる一瞬の音です。鳴り続けていないので特徴をつかめません。声とまったく同じタイミングで出るので、声の一部として守られてしまいます。
| タイプ | やっていること | 代表的なツール | リップノイズ |
|---|---|---|---|
| 定常ノイズ抑圧系 | ノイズの特徴をつかんで引き算する | RNNoise、NVIDIA Noise Removal、Clarity Vx、Supertone CLEAR、RX 12 Elements の Voice De-noise | 対象外 |
| クリック修復系 | 途切れを見つけて前後から埋め直す | RX 12 Standard以上の Mouth De-click、Audacity の Click Removal / Repair、oeksound spiff | これが守備範囲 |
やる順番
- 録音前:マイクを正面から45度くらい振ります。RØDE公式が口のノイズの影響を減らせる方法として挙げているもので、お金がかかりません。水やガムで口の乾燥を避ける、とも書かれています(ただし「関係している可能性がある」という書き方で、断定はされていません)
- 配信中:リアルタイムで消すのは難しいです。修復系はほとんどが録り終わったファイルにかけるツールですし、OBSのVSTフィルタは VST 2.x にしか対応していません。ノイズ抑制フィルタ自体は環境ノイズ担当として入れたままで構いません
- 録ったあと:無料なら当サイト配布の PUREVOX か、Audacity の Click Removal でざっとならして残りを Repair で個別に潰す方法。専用モジュールが要るなら iZotope RX 12 Standard以上の Mouth De-click です
ポップガードは効きません。RØDE公式がポップフィルターの効果として挙げているのは破裂音の低減で、口のクリックの話は出てきません。防いでいるのはマイクに当たる空気の流れなので、口の中で鳴っている音には届きません。
無料で試すなら:当サイト配布の PUREVOX
AIで音を作り直すのではなく、入ってしまった音だけを差し引きます。処理が要らない箇所には手を触れません。サステインやブレス、高域のエア感を残したまま整えたいときに向いています。
PROS
- 無料。口内ノイズ・破裂音・環境ノイズ・歯擦音を1本で通せる
- 差し引く方式なので、処理していない箇所の音が変わらない
- 2.17MBと軽い
CONS
- オフライン処理なので、配信中のリアルタイム処理には使えない
- OBSには挿せない(VST3ではなくスタンドアロンアプリ)
- Windowsのみ
手順の詳細、Audacity のパラメーター、Mouth De-click の設定、oeksound spiff まで含めた対策は別記事にまとめてあります。
リップノイズだけを消したいなら|OBSのリップノイズ除去・対策【2026年版】5つの手順
→
💡 「サ行の刺さり」はリップノイズではありません
「サ」「シ」「ス」「ツ」が耳に刺さるのは歯擦音(シビランス)で、別の音です。子音を出している間ずっと鳴っているので波形が途切れず、クリック検出には引っかかりません。消すと言葉が聞き取れなくなるので、除去ではなく強い分だけ抑えます。それをやるのがディエッサーです。De-click と De-esser は名前が似ているだけで別物です。
こんな人にはコレ!ユースケース別おすすめ
まず無料で試したい・とりあえず今すぐ使いたい
インストール不要でOBSに内蔵。設定ゼロでAI処理が始まります。まずここから試して、不満が出たら次のステップへ。
RTX GPUを持っている・CPU負荷を増やしたくない
GPU処理のため配信中のゲームパフォーマンスに影響しません。RTX GPUを持っているなら有料プラグインを買う前に試す価値あり。
最強のノイズ除去力を低コストで手に入れたい
セール時の価格破壊的なコスパが最大の武器。ノイズ除去力は有料プラグイン中トップクラス。Wavesのセール情報をチェックして買い時を待ちましょう。
StudioRack不要・OBSに直接挿してシンプルに使いたい
VST2対応で追加ホスト不要。環境音・反響・声成分を独立制御できる柔軟性が強み。導入の手軽さと機能性のバランスが良い選択肢。
声質を変えずにノイズを消したい・ハムや反響もまとめて処理したい
声への影響が5製品中最小で、De-noiseに加えてDe-click・De-hum・De-reverbまで1本でカバー。声にこだわる歌い手・ナレーターに最適な選択肢です(口のノイズ専用のMouth De-clickはRX 12 Standard以上)。
歌配信・高音声の配信でRNNoiseに声を消されて困っている
RNNoiseは女性の高音や歌声を誤認識しやすい既知の問題があります。有料プラグインへの移行か、まずNVIDIA Noise Removalを試しましょう。
口のピチャつき・リップノイズが残って困っている
この5製品はどれも環境ノイズ担当なので、口のノイズには効きません。まずマイクを45度振る物理対策から。録ったあとに消すなら Audacity の Click Removal、専用モジュールが要るなら RX 12 Standard以上です。
まずはRNNoiseから、次のステップへ
OBS内蔵のRNNoiseで試して不満が出たら、環境に合わせて有料プラグインへステップアップしましょう。RTX GPU持ちはNVIDIA Noise Removalが最初の壁を超えてくれます。
Tonecraft Tokyo 製「SILENTIQ」も試してみよう
DeepFilterNet3 を使った国産のAIノイズ除去プラグインです。試用版は無料なので、ここで挙げた有料プラグインを買う前に、自分の環境で効くかどうかを確かめられます。製品版は¥1,000です。
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※ 価格は記事執筆時点(2026年4月/iZotope RX 12 Elements のみ2026年7月)の参考価格です。プラグイン製品は為替・セールにより価格が大きく変動します。最新の価格・仕様は各公式サイト・販売サイトをご確認ください。リップノイズに関する記述は2026年8月時点の各社公式サイト・ドキュメントの表示にもとづきます。
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