OBS ノイズ抑制 AI おすすめ5選【2026年版】

RNNoise / NVIDIA Noise Removal / Clarity Vx / Supertone CLEAR / iZotope RX 11 — 無料〜有料まで配信者が本当に使えるものを厳選

POINT
この記事のポイント
  • OBSのノイズ抑制は「無料のAI内蔵」と「有料VST」で性能差が大きい。まず無料から試してダメなら有料へ
  • RTX GPU持ちはNVIDIA Noise Removalが追加コスト0で強力。GPU処理なのでCPU負荷も低い
  • 有料で最強コスパはWaves Clarity Vx。セール時$10前後まで下がることがあり、その価格では圧倒的
  • Supertone CLEARはVST2でOBSに直接挿せる唯一の本格AIノイズ除去プラグイン
  • リップノイズ・口のピチャ音まで消したいならiZotope RX 11 Elements一択
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OBSへの導入方法:3パターンを把握しよう

ノイズ抑制プラグインをOBSで使う方法は大きく3つあります。製品を選ぶ前に把握しておくと迷いません。

導入パターン 手順 対応プラグイン
①OBS内蔵フィルター OBSの音声ミキサー → フィルター → ノイズ抑制 で選択するだけ RNNoise、Speex、NVIDIA Noise Removal
②VST 2.x プラグイン直挿し プラグインをインストール → OBSフィルターから「VST 2.x プラグイン」で選択 Supertone CLEAR
③Waves StudioRack経由 無料のWaves StudioRackをOBSに挿し、その中にVST3プラグインをロード Waves Clarity Vx、iZotope RX 11
④atkAudio Plugin Host経由 OBSプラグイン「atkAudio」をインストール → フィルターに「atkAudio Plugin Host」を追加 → VST3をスキャン&ロード Clarity Vx、iZotope RX 11、SILENTIQ など任意のVST3

5製品クイック比較

価格・導入難易度・ノイズ除去力・声への影響をまとめました。

製品 価格 OBS導入 ノイズ除去力 声への影響 難易度
OBS内蔵 RNNoise 無料 内蔵 ★★★☆☆ 高め(歌声注意)
NVIDIA Noise Removal 無料 内蔵(RTX必須) ★★★★☆ 低め
Waves Clarity Vx 有料(通常¥15,840〜 / セール時¥3,500〜) StudioRack経由 ★★★★★ 低め
Supertone CLEAR 有料(サブスク/買い切り) VST2直挿し ★★★★☆ 低め
iZotope RX 11 Elements 有料(通常¥16,900 / セール時¥4,980〜) StudioRack経由 ★★★☆☆ 最も低い

各製品の詳細レビュー

それぞれの特徴・強み・注意点を詳しく解説します。

01

OBS内蔵 RNNoise
OBS Project(無料・追加インストール不要)

無料

無料
AI搭載
Windows
macOS
Linux
設定不要
OBS Studio(バージョン26.0以降)に標準内蔵のAIノイズ抑制フィルターです。音声ミキサーのフィルター設定から「ノイズ抑制」を追加し、方式を「RNNoise」に選ぶだけで即使えます。パラメーター調整が一切不要で、AIがリアルタイムに声とノイズを判別して除去します。エアコン・PCファン・キーボードのタイピング音といった定常ノイズに対しては確かな効果があります。ただし強度を調整するパラメーターが一切存在しない(選択するだけで即適用・固定強度)ため、かかりすぎによる声質劣化をコントロールできない点が最大の弱点です。女性の高い声や歌声の「ス行・プ行」などを消音してしまう誤認識が発生しやすく、歌配信や高音声向けには注意が必要です。

PROS

  • 追加インストール不要、今すぐ試せる
  • 完全無料でAI処理
  • Windows / macOS / Linux すべてに対応
  • PCファン・エアコンなど定常ノイズへの効果は十分

CONS

  • 強度調整パラメーターが存在しないため、かかりすぎをコントロールできない
  • 女性の高音や歌声を誤認識して消音することがある
  • CPU使用率がやや高め(処理はCPU依存)
  • 有料プラグインと比べるとノイズ除去の精度は低い

まず最初に試すべき選択肢です。設定ゼロで効果があるのは素直に優秀。ただし「歌ってみた」や高音声の配信では声が飛ぶリスクが高いので、テスト録音で確認してから本番運用に踏み切るのが安全です。

Deep Dive:RNNoiseとSpeexの違い

OBSには同じく内蔵の「Speex」というノイズ抑制もあります。SpeexはAI非搭載で、エアコンやPCファンのような一定のノイズには効果的ですが、キーボードのタイピング音のような突発的なノイズにはほとんど対応できません。ただし強度を調整できる(初期値の-30dBではなく-10dBを推奨)ため、声への影響が少なく安定しているのが特徴です。RNNoiseで声が消える問題が発生した場合、Speexへの切り替えも選択肢のひとつです。

02

NVIDIA Noise Removal
NVIDIA(無料・RTX GPU必須)

無料(RTX GPU必須)

無料
AI搭載
Windows
RTX GPU必須
GPU処理
強度調整可
NVIDIA RTXシリーズGPUを搭載しているPCであれば、NVIDIA BroadcastをインストールすることでOBSのフィルターに直接追加できるAIノイズ除去です。GPU側でAI処理を行うためCPU負荷がほとんど増えないのが最大の強みです。強度を「Suppression Intensity」スライダーで調整でき、かかりすぎによる声質劣化をコントロールできます。RNNoiseよりもノイズ除去力が高く、ドライヤーや激しい環境音にも効果があります。ただしNVIDIA RTXシリーズ専用という制約があり、AMD GPUやIntelのオンボードグラフィックスでは利用できません。

PROS

  • 完全無料、RTX GPUさえあれば即使える
  • GPU処理のためCPU負荷がほぼゼロ
  • 強度スライダーで細かく調整可能
  • RNNoiseより誤認識が少なく声が消えにくい
  • OBSに直接統合されており操作がシンプル

CONS

  • NVIDIA RTXシリーズGPU必須(AMD・Intel環境では使用不可)
  • NVIDIA Broadcastのインストールが必要
  • Windowsのみ対応(macOS非対応)

RTX GPUを持っているなら真っ先に試すべき選択肢です。無料でこの性能は反則級。CPU負荷を増やさずにノイズ処理できるのはゲーム配信者にとって特にありがたく、有料プラグインを買う前にまずここで満足できるか確認する価値があります。

03

Waves Clarity Vx
Waves Audio

通常¥15,840〜 / セール時¥3,500〜

有料
AI搭載
Windows
macOS
StudioRack経由
VST3
Waves Audioが開発した声専用AIノイズリダクションプラグインです。Waves Neural Networksを搭載し、何十万ものボーカル音源で学習したAIが瞬時に声とノイズを分離します。ワンノブで操作でき、設定が非常にシンプルにもかかわらずノイズ除去力は同価格帯で最高クラスです。OBSでの利用には無料のWaves StudioRackをOBSに挿した上でその中にClarity Vxをロードする手順が必要ですが、一度設定すれば快適に使えます。Wavesは頻繁にセールを実施しており、通常¥15,840〜¥23,760(代理店差異あり)のところ、フラッシュセールでは¥3,500前後まで下がることがあります。デモ版(一定時間ごとに音声ミュートが入る)での試用も可能です。

PROS

  • 有料プラグイン中トップクラスのノイズ除去力
  • 声への影響が少なく、歌配信・高音声にも対応
  • ワンノブ操作でシンプル、設定に迷わない
  • Windows / macOS 両対応
  • セール時のコスパが異常。デモ版で事前試用可能

CONS

  • OBSへの導入にWaves StudioRack経由が必要(やや手順が多い)
  • Wavesアカウントとライセンス管理が必要
  • 通常価格は高め。セールを待って買うのが正解
  • 若干のレイテンシ(遅延)が発生する

セール時¥3,500〜¥6,820前後で買えれば間違いなく最強コスパの一本です。ノブを最大に回してもRNNoiseのような声の消失がほとんど起きないのが特に優秀。StudioRack経由の導入手順を一度乗り越えればあとは快適です。Wavesのセール情報を追いかけて買い時を待つのが賢い選択です。

Deep Dive:OBSでVST3を使う2つの方法

OBSはVST2のみ直接対応しており、VST3プラグインを使うには仲介ツールが必要です。主な選択肢は2つあります。

① Waves StudioRack(Waves製品を使う場合)
WavesのVST3プラグイン(Clarity Vx など)を使う場合に適しています。OBSのフィルターに「VST 2.x プラグイン」を追加してStudioRackを選択し、その中でClarity Vxをロードします。Waves製品との相性が最良です。

② atkAudio Plugin Host(メーカー問わず使いたい場合)
atkaudio.com から無料でダウンロードできるOBSプラグインです。インストール後、OBSフィルターに「atkAudio Plugin Host」を追加 → 「Open Plugin Settings」→「Options」→「Scan for new or updated VST3 plug-ins」でスキャン → 使いたいVST3を選んで「Load plugin」するだけで完了します。Windows / macOS / Linux 対応で、Waves以外のVST3(iZotope RX 11、Supertone CLEAR VST3版、SILENTIQ など)も動作します。StudioRackよりシンプルな操作で、Waves以外のVST3を使う場合はこちらが便利です。

04

Supertone CLEAR
Supertone(HYBE傘下)

サブスク / 買い切りあり

有料
AI搭載
Windows
macOS
VST2直挿し
3ノブ独立制御
韓国の音声AI企業Supertone(HYBE傘下)が開発した、配信者・VTuberに人気の高いAIノイズ除去プラグインです。最大の特徴は「Ambience(環境音)」「Voice Reverb(声の反響)」「Voice(声の成分)」を3本のノブで独立制御できる点です。環境音を消しつつ反響は残す、といった細かい調整が直感的にできます。またVST2形式に対応しているためWaves StudioRackなどを経由せずOBSに直接挿せるのが大きなメリットです。起動に数秒かかりますが、一度起動してしまえば動作は軽快で安定しています。

PROS

  • VST2対応でOBSに直接挿せる(StudioRack不要)
  • 環境音・声の反響・声成分を3ノブで独立制御できる
  • AI処理でも声への影響が少なく自然な仕上がり
  • Windows / macOS 両対応

CONS

  • 起動に数秒かかる(OBS起動直後はノイズ処理が始まるまでラグあり)
  • 日本語の情報がまだ少なく、トラブル時の情報収集がやや難しい
  • 価格体系がサブスク中心でランニングコストがかかる

3ノブで環境音・反響・声を独立制御できる設計は他にない強みです。「エアコンの音は消したいが部屋の空気感は残したい」といったニュアンスの調整ができるのは配信クオリティにこだわる方には刺さります。StudioRackなしでOBSに直挿しできる手軽さも◎。

05

iZotope RX 11 Elements
iZotope

通常¥16,900 / セール時¥4,980〜¥8,450

有料
AI搭載
Windows
macOS
StudioRack経由
De-click付属
映像・音声業界の標準ツールとして知られるiZotopeのオーディオ修復ソフト「RX」シリーズのエントリーグレードです。ノイズ除去力だけで比べると他の有料プラグインに一歩譲りますが、付属のDe-click(クリックノイズ・リップノイズ除去)が非常に優秀で、唇のピチャピチャ音や口を開ける音を自動で取り除いてくれます。これはClarity VxやSupertone CLEARにはない機能です。またノイズ除去の副作用(声への影響)が5製品中最も少なく、声質を変えたくない方に向いています。OBSへの導入はWaves StudioRack経由が必要です。

PROS

  • De-click付属でリップノイズ・口ノイズを自動除去できる(他製品にない機能)
  • 5製品中、声への影響・音質劣化が最も少ない
  • iZotopeブランドの信頼性。映像・音声プロも使う業界標準
  • Windows / macOS 両対応

CONS

  • ノイズ除去の絶対的な強さはClarity Vxに劣る
  • OBSへの導入にStudioRack経由が必要
  • 通常価格は高め。セール(iZotopeはBlack Fridayに大幅値引き)を狙うのが鉄則
  • ノイズ除去の強さを最大にすると若干の音質劣化が起きる場合がある

「声は消したくないがリップノイズだけ何とかしたい」という配信者・歌い手には最適です。De-clickの効果は一度使うと手放せないレベル。ノイズ除去の強さはClarity Vxに譲りますが、声への影響のなさと口ノイズ処理の精度で差別化できる一本です。

Deep Dive:リップノイズとは?

リップノイズとは、話す・歌う際に唇が離れる瞬間や口の中が乾燥した状態で出るピチャピチャ・クチャクチャという音のことです。特にコンデンサーマイクは感度が高いためこの音を拾いやすく、配信・録音では気になりやすい悩みです。iZotope RX 11 ElementsのDe-clickはこの音を自動的に検出・除去するAI処理を行います。Clarity VxやSupertone CLEARは環境ノイズの除去に強みがある一方、このリップノイズ除去に特化した機能はなく、用途によって使い分けが有効です。

こんな人にはコレ!ユースケース別おすすめ

まず無料で試したい・とりあえず今すぐ使いたい

インストール不要でOBSに内蔵。設定ゼロでAI処理が始まります。まずここから試して、不満が出たら次のステップへ。

→ おすすめ:OBS内蔵 RNNoise

RTX GPUを持っている・CPU負荷を増やしたくない

GPU処理のため配信中のゲームパフォーマンスに影響しません。RTX GPUを持っているなら有料プラグインを買う前に試す価値あり。

→ おすすめ:NVIDIA Noise Removal

最強のノイズ除去力を低コストで手に入れたい

セール時の価格破壊的なコスパが最大の武器。ノイズ除去力は有料プラグイン中トップクラス。Wavesのセール情報をチェックして買い時を待ちましょう。

→ おすすめ:Waves Clarity Vx

StudioRack不要・OBSに直接挿してシンプルに使いたい

VST2対応で追加ホスト不要。環境音・反響・声成分を独立制御できる柔軟性が強み。導入の手軽さと機能性のバランスが良い選択肢。

→ おすすめ:Supertone CLEAR

声質を変えずにノイズを消したい・リップノイズも気になる

声への影響が5製品中最小で、De-clickによるリップノイズ・口ノイズ除去が付属。声にこだわる歌い手・ナレーターに最適な選択肢です。

→ おすすめ:iZotope RX 11 Elements

歌配信・高音声の配信でRNNoiseに声を消されて困っている

RNNoiseは女性の高音や歌声を誤認識しやすい既知の問題があります。有料プラグインへの移行か、まずNVIDIA Noise Removalを試しましょう。

→ おすすめ:NVIDIA Noise Removal または Clarity Vx

まずはRNNoiseから、次のステップへ

OBS内蔵のRNNoiseで試して不満が出たら、環境に合わせて有料プラグインへステップアップしましょう。RTX GPU持ちはNVIDIA Noise Removalが最初の壁を超えてくれます。

Tonecraft Tokyo 製「SILENTIQ」も試してみよう

DeepFilterNet3搭載の国産AIノイズ除去プラグイン。試用版は無料、製品版は¥1,000という圧倒的コスパ。有料プラグインの前にまず試す価値があります。

SILENTIQ 試用版を無料でダウンロード →

※ 価格は記事執筆時点(2026年4月)の参考価格です。プラグイン製品は為替・セールにより価格が大きく変動します。最新の価格・仕様は各公式サイト・販売サイトをご確認ください。
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