Audio Damageが、新作エフェクト「Tessera」をリリースしました。入力した音でレゾネーターを鳴らす“レゾネーター系”プラグインですが、単なる共鳴エフェクトにとどまらず、音を音楽的にチューニングし、さらに動きまで付けられるのが最大の特徴です。mac/Windows/Linuxに対応し、iOS版も近日登場予定です。
11モデル×12ボイスの並列レゾネーター
Tesseraは12基の並列レゾネーター・ボイスを核とし、それぞれに音程を割り当てられます。モデルは全11種類。プラック弦(Karplus-Strong)やボウ弦(waveguide)に加え、バー・ガラス・ベル・膜・プレート・チューブなど9種の帯域導波ボディを搭載。ディケイ、ダンピング、ブライトネス、ボイススプレッドといったパラメーターで、タイトで打楽器的な質感から、広く鳴り続けるような響きまで作り分けられます。
“ランダムな響き”ではなく“音楽的な響き”
入力音を送り込むとレゾネーターが励起されますが、各ボイスは音名に割り当て可能。ルート音とスケール、さらにコードを選べばバンク全体が一括で再チューニングされます。つまり生まれるきらめきやガラスのような艶が調に乗ってくれるので、そのまま旋律的に使えるわけです。
5つのモーションエンジンで“静”から“動”へ
- Contour — ボイスを整形されたアルペジオ状の波に広げる
- SEQ — 12ボイスをステップシーケンサーの各ステップに配置し、反復的なリズムに
- Strum — ピックで弦をなでるようなギター的挙動
- Arp/Swarm — 1音ずつ循環、あるいは中心の周りを漂うように動かす
MIDIなしでもスケールに沿って発音でき、鍵盤入力やゲートでの演奏にも対応。ディフュージョンによるリバーブ的な広がり、フィードバックによる自己持続的なウォッシュ、微分音、ビブラートLFOまで用意され、100種のファクトリープリセットも付属します。
まとめ
価格は€34.95。VST/VST3/AU/CLAP/LV2/AAXで動作します。今年はレゾネーター系が相次いでいますが、Tesseraは“調に乗る響き”と“動き”を両立できる点が新鮮です。音に有機的なきらめきを足したい人は、まずプリセットのプラックやドローンから触ると魅力が掴みやすいはずです。

