AppleがLogic Pro 12.3を公開しました。目玉は名物スライサー「Beat Breaker」の大幅強化と、Sample Alchemyへのグラニュラー同期モード追加。日々の制作で触れる部分がしっかり底上げされた、実用性の高いアップデートです。
Beat Breakerに3つの新編集モード
スライスを並べ替えて独特のグルーヴを生むBeat Breakerに、Cutoff/Resonance/Panの3モードが追加されました。Cutoffはスライス単位でローパス/ハイパスをかけ、Resonanceはカットオフ周辺に音色的なクセを付与、Panは各スライスをステレオ内に独立配置します。単なる時間軸の切り貼りだった処理が、フィルターと定位まで含む音作りツールへと進化しています。
Sample Alchemyがグラニュラーへ
- Sample Alchemyにグラニュラー・シンセ向けの同期モードを新搭載
- ピッチを変えずに質感を変えるフォルマントシフトを追加
- 新サウンドパック「Granular Alchemy」をSound Libraryから入手可能
Flex TimeとコードID(AI)も強化
Flex Time/Smart Tempoも進化し、短いループ素材をドラッグ&ドロップするだけでテンポを正確に判別・追従できるように。AIベースのChord IDも刷新され、幅広いジャンル・制作物のコードをより正確に検出します。加えてFinderのQuick Lookでプロジェクトを開かずに音声プレビューできるなど、細部の使い勝手も向上しています。
まとめ
派手な新機能というより、Beat Breakerとサンプル系ツールを“もう一段深く”使えるようにする堅実な更新です。既存ユーザーは無料で適用でき、スライス加工やグラニュラー表現を多用する人ほど恩恵が大きいはず。まずはBeat Breakerの新モードから触ってみるのがおすすめです。

