軽量・高機能で根強い人気を持つDAW、CockosのREAPERがバージョン7.77に更新されました。派手な新機能ではなく、MIDIエディタの操作感、グリッド・スナップ、ミキサー、レンダー周りといった“毎日触る部分”を細かく磨き込んだ、堅実な保守アップデートです。既存ユーザーは無料で適用できます。

MIDIエディタの操作が素直に

今回はMIDI編集の細かな挙動が複数改善されています。マウス修飾「Insert note, drag to move」でノートをドラッグ作成する際の動きが自然になり、非常に速いドラッグでのクリックとドラッグの判定精度も向上。マウスホイールやスクロールバーでの横スクロール挙動も見直されました。さらにMIDIクオンタイズがソース長を超えないよう出力を制限するようになり、意図しないはみ出しを防ぎます。

グリッドとスナップの精度向上

  • 強くズームした状態でも、任意の距離でのスナップがグリッド設定に正しく従うように(従来はビュー幅25%以内で非スナップ編集が可能だった)
  • 画面外のリニア・テンポ変更があるときのスウィング・スナップの不具合を修正
  • デフォルトテーマのマーキー塗りのブレンドモードを変更し、範囲選択ドラッグ中のプレビュー負荷を軽減

ミキサーやレンダー、細部の使い勝手

ミキサーではマスタートラックのメーター表示のちらつきを修正し、Alt+Shift系のクリックでFX/センドのバイパスやミュートを選択トラックや全可視トラックへ一括適用できるようになりました。HTMLレンダー統計ではマウスホバーで該当リージョン/マーカーをハイライト表示。ほかにも既定メディアパスの扱い、トラックテンプレートの読み込み、Windows環境のオーディオデバイス設定など、地味ながら効いてくる修正が並びます。

まとめ

REAPERらしい、こまめで実直な更新です。7.75で入った回帰バグの修正も含まれており、最近のバージョンを使っている人ほど適用しておく価値があります。とくにMIDI打ち込みとグリッド編集を多用する人は、操作の“引っかかり”が減るのを体感できるはずです。まずは普段の編集フローで新しい挙動を確かめてみてください。