2023年2月に「プロトタイプ」として姿を見せてから3年半。BehringerのJT-2がようやく在庫を伴って出荷段階に入りました。Roland Jupiter-8のボイスをそのまま切り出したという触れ込みの、デスクトップ/ユーロラック対応アナログ機です。
16ボイス機の“1枚”を先に売る
この製品の位置づけは少し変わっています。Behringerが開発中とされるJT-16というフル鍵盤のJupiter-8再現機があり、JT-2はその16ボイスのうち1つを取り出して単体製品にしたもの。本体が出るまでの繋ぎ、という説明です。実際、最大16台までポリチェインできるので、根気と資金があれば自分でJT-16を組み上げることもできます(現実的かどうかは別として)。
音の構成
- アナログVCO×2。PWM、ハードシンク、クロスモジュレーションを搭載
- 12/24dB切替のレゾナント・ローパスフィルターに、原機には無かったハイパスフィルターを追加
- LFO×1、フィルター用とVCA用のADSRエンベロープ×2
- アルペジエーター内蔵。外部オーディオをフィルターに通すこともできる
- MIDI IN/OUT、USB、モノラル出力に加え、3.5mmのCV/Gate・Sync・オーディオ端子
2ボイスなのか1ボイスなのか
名称の「2」と「パラフォニック」表記から、2音を鳴らせるものの2音目はVCFとVCAを再トリガーしない、という構成と見られています。Jupiter-8という名前からポリフォニーを期待すると肩透かしですが、そもそも1ボイス単位で売る製品なので、そこは織り込み済みで考えるべきところでしょう。
まとめ
価格は179ユーロ前後。「Jupiter-8のフィルターを通した音をユーロラックに1つ足したい」という用途なら、これ以上に手頃な選択肢は今のところありません。逆に和音を弾きたいなら、素直にJT-16を待つか別の機種を検討したほうが幸せです。長く待たされた製品だけに、在庫の動きは早い可能性があります。

