Almudioが、音を聴き手の周囲どこにでも配置できる空間オーディオプラグイン「3D Panner」をリリースしました。2026年8月15日までは無料でダウンロードできます。サラウンド環境も調整済みの部屋も追加のハードウェアも不要で、ヘッドホンだけで立体的な定位を扱えるのが特徴です。

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左右ではなく「球面」に音を置く

通常のパンナーは左から右への一次元の移動しか扱えませんが、3D Pannerは各音源をひとつの球面上に配置します。左右だけでなく前後、そして上下も指定できるため、「ボーカルの少し後ろ斜め上にディレイの返しを置く」といった配置がそのまま作れます。

立体感の実現にはHRTF(頭部伝達関数)によるバイナウラルレンダリングを採用しており、データセットにはSADIE IIが使われています。特殊なスピーカー環境を組まなくても、手持ちのヘッドホンで本物の3Dとして聞こえるように設計されています。

最大8バンドの周波数分割とバンドごとのリミッター

実用面で効いてくるのが周波数分割機能です。信号を最大8バンドに分け、それぞれに専用のリミッターを持たせられます。これにより「低域は中央に固定したまま、高域だけを3D空間内で個別に動かす」という処理が可能になります。空間演出でよくある「動かした結果ベースが薄くなる」問題を回避しやすい構成です。

8基のLFOと手描きモーション

モジュレーションは8基のLFOを内蔵し、ランダムや振り子(pendulum)といった動きも用意されています。さらにXYパッド上に自分で軌道を描くこともでき、速度・深さ・方向をそれぞれコントロール可能です。ゆっくり周回させる、不規則に飛ばす、といった演出を細かく詰められます。

対応環境と入手期限

フォーマットはWindowsがVST3、macOSがVST3とAudio Unit。AAXは近日対応予定とされています。macOS版はユニバーサルバイナリで、Apple SiliconとIntel Macの両方でネイティブ動作します。動作要件はWindows 10以降(64bit)、またはmacOS 11以降です。

無料配布の期限は2026年8月15日まで。バイノーラル系のパンナーは価格が張るものも多いので、期限内に確保しておく価値のあるツールです。

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