ユーザーマニュアル — v1.0.0
製品ページ — Tonecraft Tokyo ↗SQUELCRUDE は、TB-303 系のうねるベースラインに特化したモノフォニック・アシッドベースシンセです。強烈なレゾナンスとフィルターエンベロープ、スライドとアクセント、そしてキー/スケールを指定できるステップシーケンサーを備えています。ベースラインだけでなく、リード、ドローン、飛び道具系の効果音にも使えます。
SQUELCRUDE を立ち上げます(DAW を使わない場合はスタンドアロン版を起動します)。01 ACID RIFF 303 から。CUTOFF と RESO を回してみてください。アシッドの「うねり」はこの 2 つで作ります。DECAY と FILTER の ENV MOD を動かすと、うねりの速さと深さが変わります。SEQ ON を押し、RANDOMIZE を押してから鍵盤を押し続けてください。SUB は独立した音源です。A と B のレベルを 0 にしても SUB が鳴ります。低域の芯を足したいときに上げてください。CUTOFF で明るさ、RESO でクセの強さを決めます。RESO を上げきると、音を入れなくてもフィルターだけが「ピー」と鳴り出します(自励発振)。これは仕様です。30 DRONE はこれを積極的に使った音色です。ENV MOD はフィルターエンベロープの深さです。ここが 0 だと普通のベースシンセ、上げるほどアシッドになります。DRIVE はフィルター内部での歪みです。レゾナンスの効き方は変えずに、質感だけを太くします。DECAY はフィルターのうねりが落ちる速さ、ACCENT は強く弾いたときの派手さ、SLIDE は音程が滑る時間、VEL→CUT はタッチで明るさが変わる量です。SLIDE は音を重ねて弾いたとき(レガート)に効きます。ALWAYS にすると常に滑ります。TONE は全体の明暗、VOLUME は出力レベル、PAN は定位です。右側の縦メーターで出力を確認できます。BYPASS は出力を止めます。DAW 側のバイパスボタンとも連動します。SUSTAIN を 0 にすると歯切れのよいプラック、上げると持続音になります。→CUTOFF でフィルターに、→PITCH で音程に効きます。SYNC を押すと、RATE が DAW のテンポに同期した音価になります。DELAY は音を弾いてから揺れが立ち上がるまでの時間です。OD は太らせる方向、HARD は攻撃的、FUZZ は潰れた質感です。MIX を下げると原音と混ざります。芯を残したまま歪ませたいときに使ってください。SEQ ON を押して鍵盤を押し続けると、その音を起点にフレーズが回ります。RANDOMIZE を押すと、選んだスケールの中だけでフレーズが自動生成されます。生成後は手で直せます。ACC をクリックでアクセント、SLD でスライド、GATE で「発音 → タイ → 休符」の切り替えです。LENGTH はループするステップ数、RATE は 1 ステップの長さ、SWING は裏拍のもたつき、RANGE は自動生成でオクターブがどこまで跳ぶかです。NOTE / MOD でグリッドの表示を切り替えます。MOD 側はステップごとに明るさを描くレーンです。ステップごとに明るさを変える(MOD レーン)。
MOD タブに切り替えると、ステップごとに上下へドラッグしてカットオフの上げ下げを描けます。横に引きずれば連続して入力でき、ダブルクリックでそのステップを中立(変化なし)に戻します。
描いた量がどれだけ効くかは、右側の CUT DEPTH で決めます。CUT DEPTH が 0 のままだと、レーンを描いても音は変わりません。まず CUT DEPTH を上げてから描いてください。
レーンの内容は曲(プロジェクト)と一緒に保存されます。RANDOMIZE を押してもレーンは消えません。
75% / 85% / 100% から選べます。画面の狭いノート PC で全体が入りきらないときに使ってください。キーの合わせ方が 2 通りあります。
ROOT は、弾いた音がそのままトニックになります。どの音を弾いても同じ響きのリフが出るので、キーを気にせずアイデアを出したいときに向きます。
KEY は、KEY と SCALE で使う音を先に固定し、弾いた音はフレーズの開始位置になります。曲のキーから外れないので、コード進行に合わせて弾くときはこちらです。たとえばキーを A、スケールを MINOR にしておけば、C を弾いても A マイナーの音だけが鳴ります。
SET A で今の音色を A に、SET B で B に保存します。保存されたボタンは点灯し、A は紫、B はピンクで示されます。A と B は別々のプリセットから取れます。A を保存 → 別のプリセットを読み込む → B を保存、という手順が使えます。プリセットを読み込んでも保存済みの A / B は消えません。
保存の扱いも 2 つで違います。A / B は曲(プロジェクト)と一緒に保存され、次に開いたときも残っています。プリセットには含まれません。
フィルターが音を削り始める位置です。下げるほど暗くこもり、上げるほど明るくなります。アシッドのうねりは、ここを起点にエンベロープが上方向へ動くことで生まれます。
ENV MOD を上げると、うねりの幅が大きくなります。800 Hzカットオフ付近を強調します。上げるほどクセが強く、アシッドらしい鋭さが出ます。
55 %フィルターのうねりの深さです。この製品の性格を決める最重要パラメータです。
0 % で普通のベースシンセ、上げるほど 303 らしくなります。60 %うねりが落ちる速さです。短いほど歯切れよく、長いほど粘ります。
250 ms強く弾いた音がどれだけ派手になるかです。音量・明るさ・歯切れが同時に変わります。
60 %音程が滑る時間です。音を重ねて弾いたときに効きます。
SLIDE MODE を ALWAYS にすると、重ねなくても常に滑ります。60 ms弾く音の高さに応じてフィルターの明るさを追従させます。OFF / 50% / 100% の 3 段階です。
100% にしてください。低音がぐっと落ち着きます。50%MOD レーンに描いた明るさの変化を、どれだけ効かせるかです。
0 %フレーズが使う音を決めます。RANDOMIZE はここで指定した音階の中からだけ音を選びます。
ROOT: 弾いた音がトニックになります。KEY: KEY と SCALE で音を固定し、弾いた音は開始位置になります。曲のキーから外れません。MINOR / C / ROOTSCALE は 12 種類から選べます。
MINOR / MAJOR / DORIAN / PHRYGIAN / MIXOLYDIANHARM MINOR(ハーモニックマイナー) / MEL MINOR(メロディックマイナー) / PHRYG DOM(フリジアンドミナント。スパニッシュな響きで、アシッドやサイケ系のリフに向きます)PENT MIN(マイナーペンタ) / PENT MAJ(メジャーペンタ) / BLUESCHROMATIC(半音すべて。フレーズが調から外れます)フレーズの傾向です。音の詰まり具合、アクセントの出やすさ、スライドの出やすさを決めます。
RANDOMIZE を押し直す必要はありません。同じフレーズの傾向だけが変わっていくので、耳で聴きながら詰められます。75 % / 30 % / 25 %保存した 2 つの音色 A / B の間を移動します。移動すると画面のつまみそのものが動きます。
SET を押し直す必要はありません。これはスライダーを手で動かしたときの動作です。オートメーションの再生中は取り込まれないので、保存した A / B が再生のたびに書き換わることはありません。0 %(A / B とも未保存)OSC A WAVE: SAW
CUTOFF: 400 Hz
RESO: 75 %
ENV MOD: 70 %
ACID DECAY: 220 ms
ACCENT: 80 %
AMP SUSTAIN: 0 %
OSC A LEVEL: 60 %
SUB: 90 %
CUTOFF: 200 Hz
RESO: 20 %
ENV MOD: 20 %
KEY TRACK: 100%
DIST TYPE: OFF
SEQ ON: オン
ROOT/KEY: KEY
KEY: 曲のキー
SCALE: MINOR
RATE: 1/16
DENSITY: 75 %
1. 暗い音を作る(CUTOFF 低め / RESO 低め)→ SET A
2. プリセットを切り替えるか、そのまま明るい音へ
(CUTOFF 高め / RESO 高め / DIST AMOUNT 多め)→ SET B
3. MORPH スライダーを 0 % → 100 % へゆっくり動かす
曲の展開に合わせて手で動かす使い方のほか、途中で止めて「A と B の中間の音」を新しい出発点にする使い方もできます。中間で気に入ったら、そのままプリセットとして保存できます。
低い音域で高域が耳につく場合は、KEY TRACK を 100% にしてください。弾く音が低いほどフィルターも一緒に下がるので、低音だけが刺さる状態を避けられます。09 DEEP SUB / 10 MUTED BASS / 03 TB CLASSIC はこの設定になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 10 / 11 x64 |
| 形式 | VST3 プラグイン / スタンドアロン |
| 対応 DAW | VST3 に対応した DAW(Ableton Live で動作確認) |
| 発音数 | モノフォニック(同時に 1 音) |
| サンプルレート | 44.1 kHz 〜 192 kHz |
| レイテンシー | 音質のためにわずかな遅延が発生します。DAW へ自動で報告されるため、録音位置はずれません |
| ウィンドウサイズ | 1100 × 864 px(表示倍率 75% / 85% / 100% を背景の右クリックで切り替え) |
SQUELCRUDE.vst3 フォルダを C:\Program Files\Common Files\VST3\ へコピーします。SQUELCRUDE.exe をそのまま起動します。初回はオーディオデバイスと MIDI 入力の設定が必要です。C:\Program Files\Common Files\VST3\SQUELCRUDE.vst3 フォルダを削除してください。設定・ユーザープリセットを完全に消す場合は %APPDATA%\Tonecraft Tokyo\SQUELCRUDE\ も削除します。
C:\Program Files\Common Files\VST3\ になっているか確認し、DAW のプラグイン再スキャンを実行してください。DAW を起動したままコピーすると反映されないことがあります。BYPASS がオンになっていないか、MASTER VOLUME が下がりきっていないかを確認してください。スタンドアロンの場合はオーディオデバイスと MIDI 入力の設定も確認してください。RESO を上げきるとフィルターが自励発振し、入力がなくても鳴り続けます。RESO を下げてください。SUB は独立した音源です。こちらも 0 にしてください。ROOT/KEY を KEY に切り替え、KEY と SCALE を曲に合わせてください。ROOT のままだと、弾いた音がそのままトニックとして扱われます。CUT DEPTH が 0 になっています。CUT DEPTH を上げてください。レーンは「どれだけ変えるか」を描くもので、効き量はこのスライダーが決めます。SET A と SET B の両方が点灯している必要があります。片方だけでは移動する相手がいないため、何も起こりません。