※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれる場合があります。
配信用に買ったコンデンサーマイクで、ギターや歌も録りたい。1本で両方こなせるかは、音の良さよりスイッチと端子で決まります。配信では机の振動やエアコンの低い音を切りたいし、ギターアンプの前では大きな音で歪ませたくない。この2つに応えられるかで、10機種を比べました。
この記事のポイント
- 併用で効くのはローカット(配信の机の振動・空調を切る)とパッド(アンプの大音量で歪ませない)の2つ。10機種中、両方付くのは5機種です
- 2万円以下で迷ったら AT2035。¥19,800 でパッド・ローカット・ショックマウントが揃います
- オーディオインターフェースを持っていないなら RODE NT1 5th Generation。10機種で唯一 USB でも直結できます
Quick Reference — 10機種のスイッチと数値
安い順です。セルフノイズは小さいほど静か、最大SPLは大きいほど大音量に強い数字です。
| 価格帯 | 機種 | 価格 | 端子 | セルフノイズ | 最大SPL | パッド | ローカット |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 〜2万円 | AT2020 | ¥13,200 | XLR | 20dB | 144dB | なし | なし |
| 〜2万円 | P220 | ¥19,800 | XLR | 16dB | 155dB | -20dB | 300Hz |
| 〜2万円 | AT2035 | ¥19,800 | XLR | 記載なし(S/N比82dB) | 148dB | -10dB | 80Hz |
| 3〜5万円 | OC16 | ¥36,300 | XLR | 14dB | 148dB | なし | 40Hz / 160Hz |
| 3〜5万円 | AT4040 | ¥39,600 | XLR | 12dB | 145dB(パッド時155dB) | -10dB | 80Hz |
| 3〜5万円 | LCT 440 PURE | ¥39,600 | XLR | 7dB | 140dB | なし | なし |
| 3〜5万円 | NT1 5th Generation | ¥42,113 | XLR / USB-C | 4dB | 142dB | 本体スイッチなし | 本体スイッチなし |
| 3〜5万円 | sE2200 | ¥46,023 | XLR | 8dB | 125dB(パッド時最大145dB) | -10dB / -20dB | 80Hz / 160Hz |
| 5万円〜 | Origin | ¥55,000 | XLR | 18dB | 127dB | -10dB | 80Hz |
| 5万円〜 | TLM 102 | ¥107,625 | XLR | 12dB | 144dB | なし | なし |
併用するなら見る3つのポイント
1. ローカットがあるか
80Hz あたりで切るローカットがあれば、机の振動やエアコン・PC ファンの低い唸りをマイク側で消せます。楽器録りでは、アコギやアンプの低音が膨らみすぎたときにも使えます。インターフェースや配信ソフトでも同じ処理はできますが、マイクで切っておけば設定を毎回確かめずに済みます。
2. 大きい音に耐えられるか
ギターアンプやドラムにマイクを近づけると、音圧は一気に上がります。目安になるのが最大SPLとパッドです。パッドはマイクの出力を10〜20dB下げるスイッチで、これがあれば大音量でも歪みにくくなります。パッドが無く最大SPLも低い機種は、アンプ録りには向きません。10機種では LCT 440 PURE(140dB)がそれに当たります。sE2200 はパッドなしだと125dBですが、パッドを入れれば145dBまで上がります。
3. USB でつなげるか
XLR のコンデンサーマイクには、48Vファンタム電源を出せるオーディオインターフェースが必要です。まだ持っていないなら、USB 直結できる NT1 5th Generation を選ぶか、インターフェースの分も予算に足して考えるかです。配信も楽器録りもするなら、パソコンの音とマイクを混ぜられるループバック付きのインターフェースが便利です。たとえば Universal Audio Volt 2 Gen 2 にはループバックが付いています。
配信と楽器録音で併用できるコンデンサーマイク10選
10機種でいちばん安く、公式も配信・歌ってみた・ゲーム配信を用途に挙げています。そのぶん削られているところもはっきりしています。ローカットもパッドも無く、付属はスタンドマウントだけです。セルフノイズ20dBは10機種で最も大きい数字です。静かなアコギを離れて録ると、サーという音が目立ちやすくなります。
配信が主で、楽器はたまに録る程度ならこれで足ります。
PROS
- 1万円台前半で買える
- 最大144dBでギターアンプにも近づけられる
CONS
- ローカット・パッドなし
- ショックマウントが付かない
2万円以下で-20dBのパッドが付き、最大SPLは155dBあります。ギターアンプやドラムに近づけても歪みにくく、大きい音を録る機会が多い人に向きます。ショックマウントと金属ケースも付属します。
気をつけたいのはローカットの位置です。300Hzで切るので、ほかの機種の80Hzよりかなり上です。机の振動を消すつもりで入れると、声の太さまで削れます。配信では切っておき、低音が濁るアンプ録りで使う、くらいの使い分けになります。
PROS
- パッド込みで最大155dB
- ショックマウントと金属ケースが付く
CONS
- ローカットが300Hzと高く、声には使いにくい
AT2020 から6,600円足すと、-10dBパッド、80Hzのローカット、ショックマウントが付きます。併用でいちばん効く2つのスイッチが揃う、もっとも安い機種です。
2万円以下で迷ったらこれを選んでおけば、たぶん失敗しません。
PROS
- パッドとローカットが両方付く
- ショックマウント付属
CONS
- 公式仕様にセルフノイズの記載がない
ローカットが40Hzと160Hzの2段で選べます。配信で机の振動だけ消したいなら40Hz、低音が膨らむアコギやアンプには160Hz、と使い分けがききます。パッドは無いものの最大SPLは148dBあり、ギターアンプに近づけても余裕があります。
公式はボーカル、アコギ、ピアノからエレキギターまでを用途に挙げています。サスペンション、クリップ、ケースが付きます。
PROS
- ローカットを2段で選べる
- パッドなしで最大148dB
CONS
- パッドがない
AT2035 と同じ-10dBパッドと80Hzローカットを持ち、セルフノイズは12dBまで下がります。パッドを入れれば最大155dBで、アンプでも生ドラムでも受けられます。公式の用途はボーカル、楽器、トークで、放送局での使用も挙がっています。
AT2035 との差額は約2万円です。静かなアコースティック楽器を録る機会が多いなら、ノイズの差がこの差額に見合います。
PROS
- パッドとローカットが付く
- パッド時最大155dB
- ショックマウントとケース付属
CONS
- AT2035 とスイッチ構成が同じで、差はノイズと音質
セルフノイズ7dBは、USB の NT1 を除けば10機種でいちばん小さい値です。マグネットで付くポップフィルター、ショックマウント、ウィンドスクリーン、バッグまで付属し、買い足すものがほぼありません。
スイッチは一切ありません。ローカットはインターフェースか DAW でかけることになります。最大SPLも140dBと10機種では低めです。
PROS
- セルフノイズ7dB
- ポップフィルターまで付属
CONS
- パッド・ローカットなし
- 最大140dBで大音量は不得意
10機種で唯一、USB-C でパソコンに直接つなげます。XLR 端子も残っているので、配信は USB 1本、楽器録りはオーディオインターフェース経由、と使い分けられます。USB 接続時は32bit float で録れるので、ギターを急に強く弾いてもデジタル側でクリップしません。
セルフノイズ4dBは10機種で最も小さい値です。ポップフィルター一体のショックマウントとケーブル2本も付きます。ローカットは本体スイッチではなく、USB 接続時にアプリ側でかけます。XLR でつなぐときは、インターフェースか DAW 側で処理します。
PROS
- オーディオインターフェースなしで配信できる
- セルフノイズ4dB
- ポップフィルター一体のショックマウントが付く
CONS
- XLR 接続時は本体でローカットをかけられない
パッドが-10dBと-20dB、ローカットが80Hzと160Hzで、スイッチの選択肢は10機種でいちばん多くなります。セルフノイズ8dBと静かなうえに、ショックマウントとポップシールドのセット(Isolation Pack)が付きます。
パッドを入れないと最大SPLは125dBです。代理店のページは、ヘビーなエレキギターやキックドラムに近づけて使えるのはパッドがあるからだと書いています。アンプに近づけるときは-20dBに切り替えれば145dBまで受けられます。
PROS
- パッド2段・ローカット2段
- セルフノイズ8dB
- ショックマウントとポップシールドが付く
CONS
- パッドなしだと最大125dB
ポップフィルターとスタンドアダプタを本体に内蔵しています。ショックマウントなしでマイクスタンドに直接付けられるので、配信の机まわりがすっきりします。-10dBパッドと80Hzローカットも付きます。
一方で、最大SPLは127dB、セルフノイズは18dBと、この価格帯にしては控えめな数字です。パッドを入れたときの最大SPLは確認できませんでした。大きい音で鳴らすアンプをよく録るなら、パッド時の値が公表されている AT4040(155dB)や sE2200(145dB)のほうが安心です。
PROS
- ポップフィルター内蔵で付属品が要らない
- パッドとローカットが付く
CONS
- 最大127dB・セルフノイズ18dBと数字は控えめ
Neumann の大口径コンデンサーの入門機として知られる1本です。最大SPLは144dBあり、パッドなしでもアンプやドラムに使えます。本体は小さく、配信の画面に入っても邪魔になりません。
パッドとローカットはありません。10万円を超えるのにスイッチ類は AT2020 と同じ、と考えると割り切りが要ります。差額で買うのはスイッチではなくマイク本体の音なので、試聴できる店で AT4040 と聴き比べてから決めても遅くありません。
PROS
- パッドなしで最大144dB
- 小型で配信画面に収まる
CONS
- パッド・ローカットなし
- 10万円を超える
予算と使い方で選ぶ
| こんな人 | 選ぶ機種 |
|---|---|
| とにかく安く始めたい・配信が主 | AT2020 |
| 2万円以下で併用したい | AT2035 |
| オーディオインターフェースを持っていない | NT1 5th Generation |
| アコギや歌を静かに録りたい。ローカットは DAW でかける | LCT 440 PURE |
| 静かに録りたいうえ、パッドとローカットも本体で切り替えたい | sE2200 |
| ギターアンプやドラムも録る | AT4040 / sE2200(パッド使用)/ P220 |
| 机まわりをすっきりさせたい | Origin |
マイクと一緒にオーディオインターフェースを選ぶなら オーディオインターフェースおすすめ5選も見てください。
コンデンサーマイクの在庫と価格を確認する
※ 掲載価格は2026年10月時点のものです。RODE NT1 5th Generation は価格.comで在庫ありの最安値(ブラック・NT1GEN5B)、それ以外は Rock oN の販売ページで確認しました。仕様と付属品は各メーカー・国内代理店の公式ページに基づきます。購入前に各販売ページで最新の情報をご確認ください。

