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Universal Audio のバスパワー型オーディオインターフェース Volt 2 が、Gen 2 に代わりました。同時に上位の Volt 2 Max も出ています。旧 Volt 2 もまだ在庫限りで売られているので、いま「Volt 2」を買おうとすると3台から選ぶことになります。この記事では3台の違いと、どれを買えばいいかの決め方を書きます。
この記事のポイント
- Gen 2 は旧型の Vintage モードを、Warmth / Focus / Shine の3モードに置き換えました。変換は24bitから32bitに、ゲインは55dBから60dBに上がり、オートゲインとループバックが付いています
- Gen 2 には MIDI 端子がありません。旧 Volt 2 にあった5ピンの MIDI In/Out は、上位の Volt 2 Max に移りました
- 国内価格は Gen 2 が¥39,600、Max が¥55,000(10月中旬発売予定)、旧型が在庫限りで¥29,553です
Quick Reference — 3台の違い
| 項目 | Volt 2(旧型) | Volt 2 Gen 2 | Volt 2 Max |
|---|---|---|---|
| 国内価格 | ¥29,553(在庫限り) | ¥39,600 | ¥55,000(予約受付中) |
| 米国価格 | $199 | $274 | $374 |
| 同時入出力 | 2イン / 2アウト | 2イン / 4アウト | 10イン / 4アウト |
| ビット深度 | 24bit | 32bit | 32bit |
| マイクプリのゲイン | 55dB | 60dB | 60dB |
| プリアンプのキャラクター | Vintage モード(1種類) | Warmth / Focus / Shine | Warmth / Focus / Shine |
| 録音時のコンプ | なし | なし | 6プリセット |
| ヘッドホン出力 | 1 | 1 | 2(キューミックスは共通) |
| MIDI | 5ピン In/Out | なし | In/Out(3.5mm TRS) |
| ループバック | 公式ページに記載なし | あり | あり |
| デジタル入力 | なし | なし | ADAT / S/PDIF(光) |
| その他 | — | カラー表示、オートゲイン | カラー表示、オートゲイン、トークバックマイク、USBハブ、電源スイッチ |
Gen 2 で何が変わったか
公式FAQが旧型との違いとして挙げているのは、32bit 変換、3つのトーンモード、カラーの Smart Display、オートゲインとクリップ保護、チャンネルごとに切り替えられる48Vファンタム、UAD Console アプリと LUNA への対応です。入力2系統でバスパワー、という形は変わっていません。
Vintage モード → Warmth / Focus / Shine
旧型の Vintage モードは UA 610 の真空管プリアンプを模したもので、オンかオフの1種類だけでした。Gen 2 は入力ごとに3つから選べます。
- Warmth … UA 610 の真空管プリアンプがもと。公式はボーカルやアコースティックギターに薦めています
- Focus … アメリカ製のソリッドステート卓がもと。ラップのボーカル、エレキギター、ベース向け
- Shine … イギリスのクラスAの回路がもと。高域に空気感を足したいとき
プリアンプは入力ごとに独立しているので、ボーカルを Warmth、ギターを Focus にして同時に録れます。
数値で見える差
マイク入力のダイナミックレンジは112dBから119dBに、モニター出力は110dBから126dBに上がりました。マイク入力の最大入力レベルも9dBuから14dBuになり、声を張るボーカルでも頭打ちしにくくなっています。
オートゲインは、音を入れると、ゲインを適正なレベルに合わせてくれる機能です。クリップ保護と組み合わせると、録り直しの原因になる音割れを防げます。宅録を始めたばかりでゲインの決め方が分からない人には、仕様表の数字よりこちらのほうが効きます。
ループバックが付いた
パソコンで鳴っている音とマイクの声を混ぜて、そのまま配信ソフトに送れます。ゲーム実況や、BGM を流しながらの配信でよく使う機能です。
MIDI 端子はなくなった
Gen 2 の仕様表では、MIDI は「None」です。旧型には5ピン DIN の MIDI In/Out が付いていました。
USB で接続する MIDI キーボードなら影響はありません。困るのは、5ピンの MIDI しか持たないハードシンセやドラムマシンを使っている人です。この場合は旧型を選ぶか、Max にするか、USB-MIDI インターフェースを別に買うことになります。
Volt 2 Max が足すもの
差額は国内で¥15,400です。
録りながらかけるコンプ(Max Processing)
1176、LA-2A、VCA タイプをもとにしたコンプのプリセットが6つ入っていて、ボーカル・ギター・ベース向けに調整されています。3つのトーンモードと組み合わせて、公式は「18通り以上」と書いています。かけ録りなので、あとからは外せません。
端子の追加
- ADAT / S/PDIF の光入力。ADAT 対応のマイクプリをつなげば、44.1/48kHz で8チャンネル入力を足せます(96kHz で4、192kHz で2)。10インの内訳は、アナログ2系統とこの8チャンネルです
- MIDI In/Out。端子は3.5mm の TRS ミニジャック(Type A)なので、5ピンの機材をつなぐには変換ケーブルが要ります
- USBハブ。MIDI キーボードなどを本体側につないで給電できます(5V・最大0.5A)
- 2つ目のヘッドホン出力。こちらは3.5mm です。キューミックスは1系統を2人で共有します
トークバックマイク
本体にマイクが内蔵されていて、ブースの演奏者に声をかけられます。
公式FAQは、デスクや外出先でボーカルと楽器を録るのが主なら Gen 2、かけ録りのコンプと入力を増やす余地がほしいなら Max、と書いています。
付属ソフト
3台とも UAD Volt Studio Bundle が付きます。中身は DAW の LUNA Free と UAD プラグインで、LA-2A、1176、610 Tube Preamp & EQ、Pure Plate Reverb、Galaxy Tape Echo、ギターアンプ2種、シンセ2種などが入っています。他社製では Melodyne Essential や FL Studio Producer Edition の3か月無料などが付きます。
公式は「内容は変わることがある」と書いています。付属ソフトを目当てに買うなら、購入前に製品ページで確かめてください。LUNA Free と有料版の違いは LUNA Studio の解説記事にまとめています。
どれを買うか
自宅でボーカルとギターを録って配信もする人で、MIDI キーボードが USB 接続なら Gen 2 で足ります。
5ピンのハードシンセを使う、2人で同時に録る、あとで ADAT のマイクプリを足す予定がある。どれか1つでも当てはまるなら Max です。かけ録りのコンプは、ミックスで毎回同じコンプを挿している人ほど手間が減ります。
Gen 2 より¥10,047安く、5ピンの MIDI 端子が付いています。ループバックとオートゲインが要らず、ハードシンセを1台つなぎたいなら、こちらが合っています。
買う前に確認しておくこと
- 対応OS。Gen 2 と Max は macOS 12 以降、Windows 10(64bit)以降、iPadOS / iOS 16 以降。Windows は UA Connect アプリから ASIO ドライバを入れます
- iPhone / iPad。USB-C の機種は直結できます。Lightning の機種は Apple の Lightning – USB カメラアダプタが要ります。バスパワーで動くかは機種によって違うと公式は書いています
- 電源。バスパワーで動きますが、外部電源用の USB 端子(5V・1A以上)も付いています。消費電力は Gen 2 が標準3.4W、Max が4.1W です
- Max の2つ目のヘッドホン端子は3.5mm。標準プラグのヘッドホンを2本使うなら変換プラグが要ります
他社の2イン機と比べたい場合は オーディオインターフェースおすすめ5選を見てください。
Volt Gen 2 シリーズの在庫と価格を確認する
※ 掲載価格は2026年10月時点のものです。円建て価格は Rock oN の販売ページ、ドル建て価格は Universal Audio 公式ストアで確認しました。仕様と付属ソフトは Universal Audio 公式の各製品ページ・仕様表・FAQ(英語)に基づきます。購入前に各販売ページで最新の情報をご確認ください。

