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Massive XL は Native Instruments のシンセ Massive X の後継です。音を作るエンジンは Massive X と同じで、Massive X のプリセットと Expansion はそのまま読み込めます。増えたのは音作りを速くする道具です。オーディオから音色を作る Preset Generator や、手持ちのプリセットを組み替える Mutator などがあります。公式は「初代 Massive がベースミュージック、エレクトロ、ダブステップを形づくった」と書いていますが、ファクトリープリセットはベース以外のほうがずっと多く入っています。

POINT
この記事のポイント
  • Massive X を持っているなら $49 のアップデート版、初代 Massive なら $79 のクロスグレード版があります。新規は $199 が $99 に下がっています(公式ストア・2026年11月時点)
  • 無料の Massive XL Player で Demo Mode をオンにすると、全機能を試せます
  • スタンドアロンでは動きません。DAW にプラグインとして挿して使います。Intel の CPU は AVX 対応が必要です
  • 公式 FAQ によると、2027年に NI のサブスクリプション「360」に追加される予定です

ファクトリープリセット20音色

ファクトリープリセットから20音色を選び、同じ F マイナーのコード進行で4小節ずつ鳴らしました。ドラムは比べやすいように別で足しています。

ベースは最初の2つと最後の Toxin Crawler だけで、ほかはリード、エレピ、マレット、パッドです。ファクトリーライブラリのプリセット925個のうち、NI のタグで Bass が付いているのは153個です。リードは136個、パッドは109個で、環境音が93個、効果音が72個あります。

Massive X から増えたもの

機能 できること
Preset Generator 読み込んだオーディオを解析して、編集できるプリセットを4つ作る。ステム分離つきで、曲の中の1パートからも作れる
Mutator / Randomizer Mutator はフィルターやオシレーターの種類をほかのプリセットのものに入れ替える。Randomizer は種類を変えずに値だけを振る。気に入った部分はロックできる
Morpher / Animator 音色の動きを演奏で操作できるようにする。プリセットを替えても引き継げる
履歴 すべての編集を記録し、どの時点にも戻れる
User Banks プリセットを案件やジャンルごとに分けて保存する。フィルターやエフェクトだけを部品として保存することもできる
ポリフォニック・アフタータッチ 対応する鍵盤なら、1音ずつ押し込みで音を変えられる

Massive X で音を作れていた人には、出音そのものが変わるアップデートではありません。お金を払う理由になるのは、Preset Generator と Mutator です。買うかどうかは、白紙から音を作る時間を減らしたいかで決まります。

私は初代 Massive、Massive X、Massive XL と使ってきました。音とプリセットをそのまま引き継いで道具が増えたので、XL は正当な進化だと思います。ただ、テクノやハウスなど EDM 系なら、初代 Massive もまだ十分に現役です。

どの版を買うか

持っているもの 買う版 公式ストアの価格
Massive X Update for Massive X $49(通常 $69)
初代 Massive Crossgrade for Massive $79(通常 $99)
どちらもない Massive XL $99(通常 $199)

価格は 2026年11月時点の Native Instruments 公式ストアのドル表示です。値引きがいつまで続くかは書かれていません。Plugin Boutique にもアップデート版とクロスグレード版があります。

迷っているなら、先に無料の Massive XL Player を入れてください。Player だけでも、ファクトリープリセットと手持ちの Massive X Expansion を鳴らせます。Preset Generator と Mutator は入っていませんが、Settings メニューから Demo Mode をオンにすると全機能を試せます。

2027年に 360 サブスクリプションへ追加される予定なので、360 に入るつもりなら待つ手もあります。

買う前に確かめること

  • スタンドアロン非対応。DAW に挿して使う
  • Intel の CPU は AVX 対応が必要
  • OS は Windows 10 / 11、macOS 14 / 15 / 26
  • メモリは 4GB 以上(6GB 推奨)。ダウンロードは約2GB

価格と仕様は 2026年11月時点の Native Instruments 公式サイトの表記です。動画の音はすべてファクトリープリセットで、ドラムは別に足しています。本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。