Tonecraft Tokyo — VST3 / AU Plugin

TWINFOLD / TWINFOLD Pro

ユーザーマニュアル — v1.1.0

無料版 TWINFOLD(公式サイト) ↗
TWINFOLD Pro(BOOTH) ↗

TWINFOLD は、ステレオ幅を広げても狭めても、モノラルにまとめた音が変わらないステレオイメージャーです。左右の差(Side)にだけ処理を掛けるので、モノラルにまとめた音は変わりません。無料版の TWINFOLD と、3 帯域独立のコントロールや RECOVER、STEREOIZE、AUTO WIDTH、モニター試聴モードを加えた上位版の TWINFOLD Pro があります。このマニュアルは両方をまとめて説明しています。Pro 版だけの機能には「Pro 版のみ」と書いてあります。

無料版と Pro 版の違い

機能 TWINFOLD(無料) TWINFOLD Pro
WIDTH(全体の広がり 0〜200%) ○ ○
BASS MONO(低域をモノラルにまとめる) ○ ○
ZERO LATENCY(遅延ゼロのモード) ○ ○
ベクトルスコープ・位相相関メーター・MONO LOSS メーター ○ ○
モノラルトラックへの挿入 ○ ○
A/B 比較 ○ ○
ファクトリープリセット 7 種類 14 種類
LOW / MID / HIGH の帯域ごとの幅調整(境目は画面でドラッグ)・帯域ごとの相関表示 — ○
RECOVER(幅を狭めた帯域の音量を補う) — ○
STEREOIZE(モノラル素材に広がりを付ける) — ○
AUTO WIDTH(広がりの自動調整) — ○
MONO / SIDE 試聴 — ○
ユーザープリセットの保存・削除・書き出し — ○
価格・入手先 無料(公式サイト / BOOTH) ¥500(BOOTH)

無料版では、BANDS パネルと PRO TOOLS パネルに「PRO」バッジが付き、操作できない状態で表示されます。

1. 概要

一般的なステレオイメージャーでは、音を広げるほどモノラル環境で再生した際に位相干渉によって音が痩せたり、センターの主役が消えてしまう問題がつきまといます。TWINFOLD は、すべての幅処理を左右の差(Side)にのみ行い、センター成分(Mid)には一切手を加えない構造を採用しています。そのため、どれほど大胆にステレオ空間をデザインしても、モノラルにまとめた音は原音のまま保たれます(※Pro 版でセンターを補強する RECOVER を使ったときを除く)。

  • モノラル不変の保証: 左右の差(Side)にだけ処理を掛けるので、モノラルにまとめた音は変わりません。
  • 3 帯域独立の幅コントロール(Pro 版のみ): LOW / MID / HIGH の 3 つの帯域に分割し、それぞれの広がりを独立して調整できます。
  • マウスドラッグ対応クロスオーバー(Pro 版のみ): 画面上の周波数境界線を左右に直接ドラッグして、クロスオーバー周波数を設定できます。
  • 低域の引き締め: BASS MONO により、指定周波数以下のステレオ成分をカットしてセンターに集め、低域の濁りや位相干渉を防ぎます。
  • RECOVER 機能(Pro 版のみ): ステレオ幅を狭めた帯域で失われるエネルギーを、センター成分(Mid)のゲインで自然に補います。
  • STEREOIZE 機能(Pro 版のみ): モノラル音源や音像の狭いトラックから、モノラル和を一切崩さずに自然で広大なステレオ音像を合成します。
  • AUTO WIDTH 機能(Pro 版のみ): 入力信号の広がりを解析し、目標の位相相関値(TARGET)になるよう全体の幅を自動調整します。
  • MONO / SIDE 試聴モード(Pro 版のみ): ワンクリックでモノラル再生(MONO)やステレオ差分(SIDE)のみをソロ試聴できます。
  • 充実のメーターシステム: 自動拡大対応のベクトルスコープ、全体の位相相関メーター、帯域別の位相相関表示(Pro 版のみ)、モノラル化時の音量損失を常時監視する MONO LOSS メーターを搭載しています。
  • 低遅延モード: 画面右上の ZERO LAT ボタンにより遅延を完全に排除し、録音やライブ演奏でも快適に使用できます。
  • プリセット管理 & A/B 比較: ファクトリープリセット(無料版 7 種類 / Pro 版 14 種類)と A/B 比較機能を備えています。ユーザープリセットの保存・削除・ファイル入出力(.twinfold)は Pro 版のみです。
  • モノラルトラック対応: ステレオトラックはもちろん、モノラルトラックに挿入してステレオ出力へ広げるルーティングにも対応しています。

2. 動作環境

項目 内容
対応 OS Windows 10 / 11 (64bit)、macOS 11 以降(Apple Silicon / Intel)
プラグイン形式 Windows: VST3 / Mac: VST3・AU
対応ホスト VST3 または AU 対応の DAW
入力チャンネル ステレオ または モノラル
出力チャンネル ステレオ
サンプルレート ホスト(DAW)に依存
画面サイズ 960 × 600 px (固定・リサイズ不可)
画面の言語 日本語 / 英語(OS の表示言語に合わせて切り替わります)
レイテンシー あり(DAW により自動補正。ZERO LAT オンで遅延ゼロ)

3. インストール

インストール(Windows)

  1. ダウンロードした ZIP ファイルを解凍します。
  2. TWINFOLD.vst3(Pro 版は TWINFOLD Pro.vst3)フォルダを次の場所へコピーします:
    C:\Program Files\Common Files\VST3\
  3. DAW を起動し、プラグインの再スキャンを実行します(DAW を起動したままコピーすると反映されないことがあります)。

Windows での警告について:
コード署名をしていないため、初回起動時やダウンロード時に Windows の SmartScreen による警告が表示されることがあります。「詳細情報」をクリックしてから「実行」を選択して進めてください。

インストール(Mac)

  1. ダウンロードした ZIP ファイルを解凍します。
  2. TWINFOLD.vst3(Pro 版は TWINFOLD Pro.vst3)を ~/Library/Audio/Plug-Ins/VST3/ へ、TWINFOLD.component(Pro 版は TWINFOLD Pro.component)を ~/Library/Audio/Plug-Ins/Components/ へコピーします(~ はホームフォルダです。Finder の「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選び、パスを貼り付けると開けます。フォルダが存在しない場合は新規作成してください)。
  3. ターミナル(アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル)を開き、次の 3 行を 1 行ずつ貼り付けて Return キーを押します。
    無料版:

    cd ~/Library/Audio/Plug-Ins
    xattr -dr com.apple.quarantine VST3/TWINFOLD.vst3
    xattr -dr com.apple.quarantine Components/TWINFOLD.component

    Pro 版:

    cd ~/Library/Audio/Plug-Ins
    xattr -dr com.apple.quarantine VST3/"TWINFOLD Pro.vst3"
    xattr -dr com.apple.quarantine Components/"TWINFOLD Pro.component"
  4. DAW を起動し、プラグインの再スキャンを実行します(DAW を起動したままコピーすると反映されないことがあります。Logic Pro などで AU が一覧に出てこないときは Mac を再起動してください)。

Mac でのセキュリティ警告について:
本プラグインは公証を受けていないため、ターミナルでの上記コマンドを実行しないと macOS が「壊れているため開けません」「開発元を検証できません」と表示し、DAW がプラグインを読み込みません。このコマンドはダウンロードしたファイルに macOS が付与する隔離属性(印)を外すものです。アップデートでプラグインを入れ直した際にも再実行が必要です。何も表示されずに次の行に進めば成功です。

アンインストール

【Windows】コピーした TWINFOLD.vst3(Pro 版は TWINFOLD Pro.vst3)フォルダを削除してください。Pro 版でユーザープリセットも削除する場合は %APPDATA%\Tonecraft Tokyo\TWINFOLD Pro\ も削除します。
【Mac】コピーした TWINFOLD.vst3 および TWINFOLD.component(Pro 版は TWINFOLD Pro.vst3 および TWINFOLD Pro.component)を削除してください。Pro 版でユーザープリセットも削除する場合は ~/Library/Tonecraft Tokyo/TWINFOLD Pro/ も削除します。

4. 画面の見かた

ヘッダー帯(上段)

  • ロゴ & バージョン: ウィンドウ左上にロゴと製品バージョン(v1.1.0)を表示します。
  • PresetBar: プリセットの選択を行います。保存(SAVE)、削除(DEL)、メニューからのプリセットファイル入出力(.twinfold)は Pro 版のみです。
  • A / B / COPY: 2 つの設定を切り替えて比較できる A/B 比較ボタンと、現在の設定をもう一方のスロットへ写す COPY ボタンです。
  • ZERO LAT: 低遅延モードのオン/オフを切り替えます。点灯時はレイテンシーがゼロになります。

InfoBar(上部帯)

  • ヘッダーの直下に配置されています。つまみやボタンにマウスカーソルを合わせると、その機能の解説や操作のヒントが表示されます(OS の表示言語に合わせて日本語か英語)。

SCOPE パネル(左側)

  • ベクトルスコープ: 出力信号のステレオ音像(広がりと定位)をリアルタイムにプロット表示します。音量レベルに応じて最適な表示倍率へ滑らかに自動拡大(Auto Zoom)します(右下に現在の倍率を表示)。MONO / SIDE 試聴モード中(Pro 版)は外枠が点灯します。
  • 位相相関メーター: 出力の左右チャンネルの位相相関度を −1.0 から +1.0 の範囲で表示します。+1.0 は完全なモノラル、0.0 は無相関(ステレオ)、マイナスは逆相成分を含んでいることを示します。AUTO WIDTH 有効時(Pro 版)は目標値の目印(Lime)が表示されます。
  • MONO LOSS メーター: 「このステレオ音声をモノラルにまとめたときに、音量がどれだけ低下するか」を dB で常時表示します。0 dB は損失なし、緑(−2 dB 以上)、黄(−2〜−4 dB)、赤(−4 dB 未満)の色分けにより、広げすぎによるモノラル再生時の音量落ちを一目で把握できます。

WIDTH パネル(中央)

  • WIDTH: ステレオ全体の広がりを調整する大型ノブです。Pro 版では各帯域(LOW / MID / HIGH)の幅に対して全体倍率として作用し、AUTO WIDTH 有効時は自動計算された幅が薄く重なり、中央の数値も連動します。
  • BASS MONO: 低域のみをモノラル化するトグルスイッチです。
  • FREQ: BASS MONO を適用する上限周波数を設定するノブです。

BANDS パネル(中央右側・Pro 版のみ)

無料版では「PRO」バッジが付き、操作できません。

  • 帯域幅表示 & 帯域別相関: LOW / MID / HIGH の 3 つの帯域の幅の設定をバーの長さで表示し、各帯域の区間にその帯域の位相相関値を表示します。
  • 周波数境界(LO X / HI X): 帯域の境界線をマウスで左右にドラッグして周波数を変更できます(ダブルクリックで既定値に戻ります)。
  • LOW / MID / HIGH ノブ: 各帯域のステレオ幅を個別にコントロールします。

PRO TOOLS パネル(右側・Pro 版のみ)

無料版では「PRO」バッジが付き、操作できません。

  • RECOVER: 幅を狭めた帯域で失われる音量を、センター成分(Mid)のゲインで補うコントロールです。
  • STEREOIZE: モノラル音源や狭い音像に自然なステレオ感を加えるコントロールです。
  • AUTO WIDTH & TARGET: 自動幅調整機能のオン/オフと、その目標位相相関値を設定します。
  • 試聴モード(MONO / SIDE): モノラル再生時の音(MONO)や、広がり成分のみの音(SIDE)をワンクリックで確認できる排他ボタンスイッチです。

OUTPUT パネル(下端)

  • OUT: プラグインの最終出力レベルを調整します。
  • BYPASS: プラグイン全体の処理をバイパス(素通し)します。

5. 各つまみ・ボタン

  • WIDTH (0 .. 200 %, デフォルト: 100 %)
    ステレオ全体の広がりを調整します。100% で原音の広さ、0% で完全なモノラル、200% でステレオ感が強調されます。Pro 版では帯域ごとの幅(LOW / MID / HIGH)に掛け合わされます。左右の差(Side)にだけ処理を掛けるので、モノラルにまとめた音は変わりません。
  • BASS MONO (off / on, デフォルト: off)
    低域のステレオ成分をカットしてセンターに集める機能をオン/オフします。
  • FREQ (40 .. 300 Hz, デフォルト: 120 Hz)
    BASS MONO が有効なとき、モノラル化する上限周波数を指定します。対数スケールで設定できます。
  • OUT (-12.0 .. +12.0 dB, デフォルト: 0.0 dB)
    最終出力音量を調整します。
  • BYPASS (off / on, デフォルト: off)
    プラグインの処理をバイパスします。オンにするとエフェクトが掛かっていない原音が出力されます。
  • ZERO LATENCY (off / on, デフォルト: off)
    ヘッダー右端の ZERO LAT ボタンで切り替えます。オンにするとプラグインの処理遅延がゼロになり、録音や演奏時のレイテンシーをなくすことができます。オン時はステレオ成分の位相がわずかに変化し、BASS MONO の効き方がわずかに緩やかになります。
  • LO X(Pro 版のみ) (100 .. 1000 Hz, デフォルト: 250 Hz)
    低域(LOW)と中域(MID)のクロスオーバー周波数を設定します。画面上の境界線を直接ドラッグして操作することもできます。
  • HI X(Pro 版のみ) (1000 .. 10000 Hz, デフォルト: 4000 Hz)
    中域(MID)と高域(HIGH)のクロスオーバー周波数を設定します。画面上の境界線を直接ドラッグして操作することもできます。
  • LOW(Pro 版のみ) (0 .. 200 %, デフォルト: 100 %)
    低域(LO X 以下)のステレオ幅を個別に調整します。
  • MID(Pro 版のみ) (0 .. 200 %, デフォルト: 100 %)
    中域(LO X 〜 HI X)のステレオ幅を個別に調整します。
  • HIGH(Pro 版のみ) (0 .. 200 %, デフォルト: 100 %)
    高域(HI X 以上)のステレオ幅を個別に調整します。
  • RECOVER(Pro 版のみ) (0 .. 100 %, デフォルト: 0 %)
    ステレオ幅を狭めた帯域で失われるエネルギーを、センター成分(Mid)のゲインで補正します。本機能は Mid 成分にゲインを加えるため、モノラル再生時の音量も変化します(最大 +6 dB まで)。ステレオ幅を広げている帯域には作用しません。
  • STEREOIZE(Pro 版のみ) (0 .. 100 %, デフォルト: 0 %)
    センター成分から自然な広がりを合成し、ステレオ成分(Side)に加えます。完全なモノラル音源や広がりが足りないトラックを、モノラル和を損なわずに豊かなステレオ音像へ変化させます。FREQ より下の低域には作用しません。
  • AUTO WIDTH(Pro 版のみ) (off / on, デフォルト: off)
    入力信号の広がりを解析し、目標の位相相関(TARGET)になるよう全体の幅を自動調整します。オンの間は WIDTH ノブに自動計算された値が薄く重なって表示されます。
  • TARGET(Pro 版のみ) (0.0 .. 0.9, デフォルト: 0.5)
    AUTO WIDTH 有効時の目標位相相関値を設定します。相関メーター上に目印(Lime)が表示されます。
  • MONO / SIDE(試聴スイッチ)(Pro 版のみ)
    出力を一時的に切り替えて確認するモニター用ボタンです(排他動作)。MONO は左右を合算したモノラル和(L=R)を出力し、SIDE はステレオ差分成分のみを出力します。DAW プロジェクトやプリセットには保存されません。

6. プリセット

ファクトリープリセットは、無料版に 7 種類(F01〜F07)、Pro 版に 14 種類(F01〜F14)が内蔵されています。F08〜F14 は Pro 版のみです。

  • F01: DEFAULT — 初期状態。原音のステレオバランスをそのまま保ちます。
  • F02: GENTLE WIDE — WIDTH 125%。自然で控えめな広がりを与えます。
  • F03: WIDE — WIDTH 160%、BASS MONO 120 Hz。標準的な広がりと低域の引き締めを両立します。
  • F04: EXTRA WIDE — WIDTH 200%、BASS MONO 150 Hz。大胆なワイド感とタイトな低域を作ります。
  • F05: TIGHT LOW END — WIDTH 100%、BASS MONO 180 Hz。全体の幅は維持したまま低域を引き締めます。
  • F06: NARROW — WIDTH 60%。ステレオ感を狭めて音像をタイトに中央へ寄せます。
  • F07: MONO — WIDTH 0%。完全なモノラル出力にします。
  • F08: AIR LIFT — LOW 80%、HIGH 150%、BASS MONO 120 Hz。低域の濁りを抑えながら高域の空気感を強調します。
  • F09: MIX BUS — WIDTH 110%、LOW 70%、HIGH 125%、BASS MONO 100 Hz。ミックス全体の明瞭度と広がりを高めます。
  • F10: FOCUS CENTER — LOW 50%、MID 80%、HIGH 110%。低域・中域を引き締めてセンターの骨格を強調します。
  • F11: NARROW + RECOVER — WIDTH 40%、RECOVER 50%。ステレオ幅を狭めつつ、音痩せを RECOVER で力強く補います。
  • F12: MONO TO STEREO — STEREOIZE 60%、BASS MONO 120 Hz。モノラル素材を自然なステレオ音像へ拡張します。
  • F13: AUTO WIDTH — AUTO WIDTH 有効、TARGET 0.5。ダイナミクスに応じて安定したステレオ感を自動維持します。
  • F14: AUTO SAFE — AUTO WIDTH 有効、TARGET 0.7、BASS MONO 120 Hz。モノラル互換性を最大限に重視した安全設定です。

プリセットに含まれない設定:
BYPASS と ZERO LATENCY の設定状態はプリセットには含まれません。プリセットを切り替えても、バイパス状態やレイテンシーモードが意図せず変化することはありません。

ユーザープリセットの保存と管理(Pro 版のみ)

無料版では保存(SAVE)と削除(DEL)は無効です。設定の保持やオートメーションは DAW のプロジェクトファイル経由で行ってください。

  • SAVE: 現在の設定に名前を付けてユーザープリセットとして保存します。
  • DEL: 選択中のユーザープリセットを削除します。
  • ファイル入出力(書き出し / 読み込み): PresetBar のメニューから .twinfold ファイルとしてプリセットを書き出したり、外部ファイルを読み込むことができます。別環境やプロジェクト間での共有に便利です。
  • 保存フォルダ:
    【Windows】 %APPDATA%\Tonecraft Tokyo\TWINFOLD Pro\Presets\
    【Mac】 ~/Library/Tonecraft Tokyo/TWINFOLD Pro/Presets/

7. A/B 比較

ヘッダー帯の A および B ボタンを使用すると、2 つの設定を切り替えて比較試聴できます。

  • プラグイン起動時はスロット A が有効になっています。
  • 初めて B ボタンを押したときは、その時点の A の設定がそのまま B にコピーされます。その後はそれぞれのスロットで独立してパラメータを調整できます。
  • 有効なスロットのボタンがシアン色に点灯します。
  • COPY ボタンを押すと、現在選択されているスロットの設定がもう一方のスロットへ上書きコピーされます。
  • プリセットを選択すると、現在有効になっているスロットの設定のみが更新されます。
  • 注意: DAW プロジェクトの保存時には、その時点で有効になっているスロットの設定値のみが保存されます。A/B の両方のメモリ内容はプロジェクトには保持されません。また、BYPASS および ZERO LATENCY の設定は A/B 切り替えの対象外です。

8. 使い方のヒント

  • モノラル再生の確認と RECOVER の例外:
    TWINFOLD の基本的な処理は左右の差(Side)にだけ適用されるため、モノラルにまとめた音は変わりません。ただし、【RECOVER】(Pro 版のみ)が唯一の例外です。幅を狭めた際に失われる音量を補うため、センター成分(Mid)にゲインを加えます。そのため、RECOVER を上げるとモノラル再生時の音量も上がります。
  • STEREOIZE によるモノラル素材の自然な立体化(Pro 版のみ):
    モノラルで録音されたギター、ボーカル、アコースティック楽器などに STEREOIZE を適用すると、ステレオの広がりを付けられます。モノラル再生時にも原音がそのまま保持されます。
  • BANDS クロスオーバーの合わせ方(Pro 版のみ):
    BANDS パネルの境界線(LO X / HI X)はマウスで左右に直接ドラッグして調整できます。各帯域の区間に表示される帯域別の相関値を確認しながら、「低域(LOW)はしっかり相関を高く保ち、高域(HIGH)だけをワイドに広げる」といったマスタリング処理がスムーズに行えます。ダブルクリックで既定値に戻ります。
  • MONO / SIDE 試聴による正確なモニタリング(Pro 版のみ):
    MONO ボタンを押せば、モノラルスピーカーやスマートフォンでの再生感を即座にシミュレートできます。また、SIDE ボタンを押すとステレオ差分成分だけをモニターできるため、どの帯域のどんな音(リバーブ成分やダブリング音など)が広がっているかを耳で正確に確認できます。
  • 高域の広げすぎとプリエコー:
    高域を大きく広げると、アタックの直前にわずかな響きが出ることがあります。気になるときは ZERO LAT をオンにしてください。
  • MONO LOSS メーターの活用:
    モノラル和自体の音色は変わりませんが、ステレオ幅を大きく広げるとステレオ全体のエネルギーに対するモノラルの比率が下がり、モノラル再生時に相対的な音量低下(音痩せ感)を感じることがあります。MONO LOSS メーターが緑色(−2 dB 以上)の範囲に収まっていれば、モノラルで聞いたときの音量差はほとんど気になりません。
  • キックやベースの定位安定:
    ミックスバスやマスタリングでは、BASS MONO をオンにして FREQ を 100〜140 Hz 程度に設定するのがおすすめです。クラブや大型スピーカーでの低域の位相打ち消しを防ぎ、パンチのあるボトムエンドを維持できます。

9. 注意事項

無料版 TWINFOLD

  • 本製品はサポートなし・現状渡しの無料配布(フリーウェア)です。
  • ソースコードは非公開です。
  • 本製品の著作権は Tonecraft Tokyo に帰属します。
  • 本製品の改変・リバースエンジニアリング・再配布・転売を禁止します(配布は Tonecraft Tokyo 公式サイトと BOOTH からお願いします)。
  • 商用・非商用を問わず無料でご利用いただけます。

TWINFOLD Pro

  • 本製品はサポートなし・現状渡しです。
  • 返金対応はいたしません。
  • ソースコードは非公開です。
  • 本製品の著作権は Tonecraft Tokyo に帰属します。
  • 本製品の再配布・転売・改変・リバースエンジニアリングを禁止します。
  • 購入者本人のみ使用可能です。第三者への譲渡・共有は禁止します。

10. 免責事項

  • 本製品は現状有姿(AS IS)で提供されます。明示・黙示を問わず、商品性、特定目的への適合性、第三者の権利を侵害しないことを含め、いかなる保証も行いません。
  • 本製品の使用または使用不能によって生じたいかなる損害(プロジェクトファイルやオーディオデータの消失・破損、機材の不具合、作業時間の損失、逸失利益などを含み、これらに限りません)についても、Tonecraft Tokyo は一切の責任を負いません。
  • すべての DAW・OS・ハードウェアの組み合わせでの動作は保証しません。
  • 本製品は予告なく仕様変更・提供終了する場合があります。
  • ご利用は自己責任でお願いします。重要な作業の前にはプロジェクトのバックアップを取ってください。

11. ライセンス表記

  • VST is a trademark of Steinberg Media Technologies GmbH.
  • 本製品は JUCE を使用しています。
  • Noto Sans JP / JetBrains Mono — SIL Open Font License 1.1