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開放型と密閉型の違いは、耳を覆うカップ(ハウジング)の背面がふさがっているかどうかです。録音しながら聴くなら密閉型、ミックスで音の位置や響きを判断するなら開放型です。1本だけ買うなら密閉型から選びます。
この記事のポイント
- 開放型は背面から音が抜けます。マイクの近くで使うと、ヘッドホンから漏れたクリックや伴奏まで録音に入ります
- 密閉型は音漏れが少なく、外の音もさえぎります。録音・配信・夜間の作業に向きます
- 開放型は音がこもらず、頭の外側に広がって聞こえます。リバーブの長さや左右の位置を決めるミックスで差が出ます
早見表 — 用途でどちらを選ぶか
| 用途 | 向いているタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| 歌・アコギの録音 | 密閉型 | ヘッドホンの音がマイクに入りにくい |
| 配信・ゲーム実況 | 密閉型 | 相手の声やゲーム音がマイクに回り込みにくい |
| 夜間・家族がいる部屋 | 密閉型 | 音漏れが少ない。外の物音もさえぎる |
| ミックス・マスタリング | 開放型 | 音が頭の中に詰まらず、響きや左右の位置を聴き分けやすい |
| 長時間の作業 | 開放型 | カップの中に熱がこもりにくい |
構造の違い
密閉型は、ドライバー(音を出す部品)の後ろを壁でふさいでいます。後ろに出た音は外へ逃げず、外の音も中に入りにくくなります。
開放型は、この背面がメッシュになっています。後ろに出た音はそのまま外へ抜けるので、隣にいる人にも聞こえます。そのかわり、カップの中で音が反射しないので、スピーカーで聴いたときに近い広がりになります。
音の聞こえ方の違い
広がり:開放型は頭の外で鳴る
密閉型は、音が頭の中で鳴っているように聞こえやすくなります。開放型は少し外側から聞こえます。リバーブがどこまで伸びているか、パンで振った楽器がどこにいるかは、開放型のほうが判断しやすくなります。
低音:密閉型はパッドの密着で量が変わる
密閉型は、パッドが耳の周りにぴったり付いているほど低音が出ます。眼鏡のつるや髪の毛ですき間ができると、低音が減って聞こえます。キックやベースの量を決めるときは、かけ方を毎回そろえます。開放型はもともと背面が開いているので、かけ方による低音の変化は小さめです。
開放型で録音すると何が起きるか
開放型をかけて歌を録ると、ヘッドホンから漏れたクリックや伴奏をマイクが拾います。歌と同じトラックに入ってしまうので、あとから消せません。静かなパートほど目立ちます。
小さな音までよく拾うコンデンサーマイクでは、とくに入りやすくなります。マイクの違いは コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い にまとめています。
1本だけならどっちか
1本目は密閉型です。密閉型は録音にもミックスにも使えますが、開放型は録音に向きません。配信をする人や、夜に音を出せない部屋なら、なおさら密閉型になります。
開放型は2本目に向いています。密閉型でミックスして、スピーカーやイヤホンで聴き直したときに響きの量がずれるなら、開放型を足すと判断が早くなります。録音はしない、音漏れも気にならない、という人なら1本目から開放型でかまいません。
迷ったときの代表機種
ほかの機種は 密閉型モニターヘッドホン おすすめ5選 と 開放型モニターヘッドホン おすすめ5選、予算から選ぶなら DTM用モニタリングヘッドホン10モデル にあります。
国内のレコーディングスタジオで定番の密閉型。録音のモニターに
ケーブルが着脱式で、長さの違う3本が付属。配信や持ち出しにも
下の DT 990 PRO と同じシリーズの密閉型。インピーダンス違いで3種類ある
DT 770 PRO の開放型。2本そろえると、同じ系統の音で録音とミックスを分けられる
MDR-CD900ST と同じ SONY の開放型。立体音響の制作も想定したモデル
制作用とミックス用、2種類のイヤーパッドが付属する
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※ 掲載価格は2026年10月時点の Rock oN の販売価格です。DT 770 PRO は 80Ω、DT 990 PRO は 80Ω のモデルの価格です。購入前に各販売ページで最新の情報をご確認ください。

