SILENTIQ は、DeepFilterNet を使用した AI ノイズ除去 VST3 プラグインです。
宅録ボーカル・ポッドキャスト・ナレーション・歌声など、あらゆる音声トラックのノイズを CPU のみでリアルタイムに除去します。
v1.5 の新機能: MODE セレクタを追加しました。話し声に最適化した NARRATION と、歌声に適した VOCAL を、素材に合わせてワンタッチで切り替えられます。
試用版(SILENTIQ Trial)について
試用版では、30 秒ごとに約 0.5 秒間、出力にホワイトノイズが混入します。
製品版では この制限はありません。製品版は BOOTH にてご購入いただけます。
1. クイックスタート
- ノイズ除去したいトラックに
SILENTIQを挿入します。 - 素材に合わせて
MODEを選びます(話し声なら NARRATION、歌なら VOCAL)。 - 音声を再生します。
- ボタンが
ON(青く点灯)になっていることを確認します。 STRENGTHを調整してノイズ除去量を設定します。- 声が不自然になる場合は
VOICE PROTECTを上げます。
2. 画面構成
MODE セレクタ(ヘッダー右上)
NARRATION/VOCALの 2 つのモデルを切り替えます。- クリックしたモードにその場で切り替わります。切替中は一瞬だけ表示が変化し、準備が整うと新しいモデルで処理を続けます(音は途切れません)。
- モードを切り替えても
STRENGTH/VOICE PROTECTの値は保持されます。
スペクトラム表示エリア
- 入力信号(青)と出力信号(白)のスペクトラムをリアルタイムで重ねて表示します。
- ノイズ除去が効いている場合、出力(白)が入力(青)より低くなります。
- 音声がない場合はスペクトラムは表示されません。
コントロールエリア(下部)
ON / OFFボタン — エフェクトの有効・無効を切り替えます。
ON(青く点灯): ノイズ除去が有効
OFF(消灯): バイパス(原音がそのまま出力されます)STRENGTHノブ — ノイズ除去量を調整します(0〜100%)。VOICE PROTECTノブ — 声の自然さを保護します(0〜100%)。
3. パラメータ詳細
MODE(モデル選択)
素材の種類に合わせてノイズ除去モデルを切り替えます。
| モード | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| NARRATION (デフォルト) |
話し声全般 ナレーション / ポッドキャスト / 実況 / 会議 |
DeepFilterNet3 ベース。話し声のノイズを強力に除去します。 |
| VOCAL | 歌声 | 歌声に適したモデル。伸ばした音・ビブラート・倍音を削りにくく、歌の自然さを保ったままノイズを抑えます。 |
- 迷ったら、話し声は NARRATION、歌は VOCAL を選んでください。
- 歌声に NARRATION を強くかけると、伸ばした音やビブラートが削られて声が不自然になることがあります。その場合は VOCAL に切り替えてください。
STRENGTH(ノイズ除去量)
選択中モデルのノイズ抑制量を調整します。
- 値が大きいほどノイズを積極的に除去します。
- 過剰に上げると声が不自然になったり、音質が劣化する場合があります。
- デフォルト:
75%
VOICE PROTECT(声の保護)
声の成分を保護する強度を調整します。
- 値が大きいほど声の成分を積極的に保護します。
- ノイズが残る場合は
STRENGTHを上げつつ、本パラメータも上げてください。 - デフォルト:
85%
ON / OFF(バイパス)
- ON: ノイズ除去が有効です。ノブ・ボタンが青く点灯します。
- OFF: バイパス状態です。原音がそのまま出力されます。ノブ・ボタンが消灯します。
- 切り替え時のクリックノイズを防ぐため、20ms のクロスフェードが適用されます。
4. 推奨設定
ナレーション・ポッドキャスト(標準)
MODE: NARRATION
STRENGTH: 75%
VOICE PROTECT: 85%
ノイズが多い環境(エアコン・換気扇など)
MODE: NARRATION
STRENGTH: 90%
VOICE PROTECT: 80%
軽いヒスノイズのみ
MODE: NARRATION
STRENGTH: 50%
VOICE PROTECT: 90%
歌声(宅録ボーカル)
MODE: VOCAL
STRENGTH: 75%
VOICE PROTECT: 85%
ノイズ除去は強くかけすぎると声が「こもる」「金属的になる」などの劣化が生じることがあります。
スペクトラム表示で入力(青)と出力(白)の差を確認しながら、必要最低限の STRENGTH に留めるのがコツです。
5. レイテンシー
SILENTIQ は処理のために固定のレイテンシーを発生させます。
DAW のレイテンシー補正(PDC)に対応した DAW では自動的に補正されます。
| MODE | レイテンシー(サンプル) | レイテンシー(時間 @48kHz) |
|---|---|---|
| NARRATION | 2400 samples | 約 50ms |
| VOCAL | 2880 samples | 約 60ms |
MODE によってレイテンシーが変わります。切り替えると DAW の PDC(レイテンシー補正)が自動で追従します。
リアルタイムモニタリング(録音しながら自分の声を聴く用途)には、このレイテンシーが気になる場合があります。
その場合は録音後のポスト処理として使用することをお勧めします。
6. 動作環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 10 / 11 x64 |
| フォーマット | VST3 |
| 対応 DAW | VST3 対応 DAW(Cubase, Studio One, Ableton Live, Reaper 等) |
| 対応サンプルレート | 44.1kHz / 48kHz(その他のサンプルレートは内部リサンプリング) |
| CPU | x86_64(GPU 不要) |
| チャンネル | ステレオ / モノラル |
7. インストール・アンインストール
インストール
- ZIP を解凍します。
SILENTIQ.vst3フォルダを以下にコピーします。C:\Program Files\Common Files\VST3\- DAW で VST3 プラグインを再スキャンします。
アンインストール
以下のフォルダを削除します。
C:\Program Files\Common Files\VST3\SILENTIQ.vst3
試用版からのアップグレード
- 試用版を削除します。
C:\Program Files\Common Files\VST3\SILENTIQ Trial.vst3 - 製品版をインストールします(上記手順)。
- DAW で VST3 を再スキャンします。
- DAW のプロジェクト内で
SILENTIQ TrialをSILENTIQに差し替えます。
8. トラブルシューティング
- ノイズが除去されない
ON / OFFボタンが ON(青く点灯)になっているか確認してください。STRENGTHが低すぎないか確認してください。
- 声が不自然になる・音質が劣化する
STRENGTHを下げてください。VOICE PROTECTを上げてください。
- DAW にプラグインが表示されない
- VST3 フォルダへのコピーが正しいか確認してください。
- DAW で VST3 の再スキャンを実行してください。
SILENTIQ.vst3フォルダ内にdf.dllとonnxruntime_siq.dllが存在するか確認してください。
- VOCAL モードで音が変わらない・NARRATION と同じになる
- ZIP を解凍せずにそのまま使うと DLL が欠けることがあります。フォルダごと VST3 フォルダにコピーし直してください。
SILENTIQ.vst3フォルダ内にonnxruntime_siq.dll(VOCAL モデルの実行エンジン)が存在するか確認してください。
- 音が出ない
ON / OFFボタンを ON にしてください。- DAW のバッファサイズを確認してください(任意のサイズに対応しています)。
- セキュリティソフトが反応する
df.dll(AI 処理エンジン)が誤検知される場合があります。- 例外設定に追加するか、セキュリティソフトの検疫から除外してください。
9. 注意事項
- 本製品はサポートなし・現状渡しです。
- 返金対応はいたしません。
- ソースコードは非公開です。
- 本製品の著作権は Tonecraft Tokyo に帰属します。
- 本製品の再配布・転売・改変・リバースエンジニアリングを禁止します。
- 購入者本人のみ使用可能です。第三者への譲渡・共有は禁止します。
- 本製品は DeepFilterNet3 / DeepFilterNet2(Apache License 2.0)および ONNX Runtime(MIT License)を使用しています。
