Tonecraft Tokyo — VST3 Plugin

VARIANZ DRIFT

ユーザーマニュアル — v1.0.0

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VARIANZ DRIFT は、8 チャンネルのドラムシンセにステップシーケンサーを載せた VST3 プラグインです。サンプルを再生するのではなく、1 打ごとに音を作り直します。同じ音が二度鳴らない。しかし何度でも同じように再現する。これが本機の考え方です。EDM / テクノを想定しています。

1. クイックスタート

  1. DAW のインストゥルメント・トラックに VARIANZ DRIFT を立ち上げます。
  2. 画面上部の KIT から音色を選びます。35 種類がカテゴリ別に並んでいます。
  3. 隣の PATTERN からリズムを選びます。104 種類あり、KIT とは独立しているので好きな組み合わせで鳴らせます。
  4. Space キー、またはフッターの再生ボタンで鳴らします。
  5. 各チャンネルの FLUX を上げると、1 打ごとの揺らぎが深くなります。まずはここを動かしてみてください。
  6. 気に入ったら FILE > SAVE... で保存します。

KIT と PATTERN は別々のリストです。音色を替えてもパターンは変わらず、パターンを替えても音色は変わりません。35 × 104 の組み合わせから始められます。

2. 画面構成

ヘッダー(最上段)

  • 左にロゴ。その右に FILE(保存・読み込み)、KIT、PATTERN のセレクターが並びます。
  • < > ボタンでリストを 1 つずつ送れます。
  • すぐ下の帯に、マウスを乗せたコントロールの説明が出ます。

STEP GRID

  • 8 チャンネル × 16 ステップの打ち込み画面です。クリックでオン / オフ。
  • パターンは 8 枠あり、切り替えて使えます。COPY / PASTE で枠の間を移せます。
  • チャンネルごとにステップ数を短くできるので、ポリリズムが組めます。
  • 鳴った打点には、そのとき揺らぎがどれだけ効いたかが重なって表示されます。

VOICE / SHAPE

  • 選んだチャンネル 1 本の音を作る場所です。チャンネルはストリップのクリック、またはグリッドの行名で選びます。
  • VOICE は音源のプリセットです。選ぶと BODY(芯)と NOISE(ざらつき)の組み合わせが切り替わります。手で組み合わせを変えると表示は CUSTOM になります。

VARIANZ

  • 本機の中心です。1 打ごとに音程・長さ・明るさ・音量・立ち上がり・定位・鳴る位置の 7 つがどれだけ振れたかを、7 本のメーターで表示します。
  • WEAR は鳴らし続けたときに音がくたびれていく量です。帯の上端を走るバーが、くたびれ切るまでの進み具合を示します。
  • 右側の ALL CH は、8 チャンネルまとめて音程・明るさ・長さ・歪み・音量・混ぜ具合・揺らぎを振ります。0 のときはキットのままです。

チャンネルストリップ(8 本)

  • 音量・定位・揺らぎの深さ・出力先・ミュート / ソロを、チャンネルごとに置いています。

3. パラメータ詳細

PITCH

音源の基音です。ノイズ側のフィルタ中心も一緒に動きます。

DECAY

音の長さです。短いほど詰まった打点になります。

TONE

全体の明るさです。芯とざらつきの両方をまとめて動かします。

SWEEP

打点直後のピッチの落ち込み量です。大きいほど「ドゥン」と鳴ります。キックの性格はここでほぼ決まります。

MIX

芯とざらつきの混ぜ具合です。左端で芯だけ、右端でざらつきだけになります。スネアは右寄りにしないとタムに聞こえます。

DRIVE

混ぜたあとの歪み量です。頭を潰さずに尾を持ち上げる効き方をします。

BODY / NOISE

音の芯とざらつきを作るレイヤーを選びます。芯は SINE / FM / RESO / RING、ざらつきは OFF / WHITE / METAL / BURST です。

  • それぞれのレイヤーに固有のつまみが 2 本ずつ付きます(B EXTRA / N EXTRA)。選んだレイヤーで役割が変わりますので、レイヤーを替えたらこの 2 本も設定し直してください。

FLUX

そのチャンネルの揺らぎの深さです。1 発ごとに音程・長さ・明るさ・鳴る位置が変わります。

  • デフォルト: 60
  • 0 にすると毎回まったく同じ音になります。

WEAR / SPAN

WEAR は鳴らし続けたときに音がくたびれていく量、SPAN はくたびれ切るまでの小節数です。止めれば戻ります。

REPEAT

ループごとの揺らぎの扱いを決めます。

  • LOCKED … 毎ループ同じ。何度回しても同じ演奏になります。
  • EVOLVE … ループごとに少しずつ変化します。
  • FREE … 毎回引き直します。

SEED

揺らぎの「引き」を選び直します。同じ数字なら同じ揺れ方に戻ります。気に入った揺れ方に当たったら、この数字を控えておけば再現できます。

CHOKE

そのチャンネルが鳴ったときに止める相手を指定します。オープンハットをクローズドハットで切る、といった使い方をします。

OUT

出力先です。MAIN / 個別アウト / 両方から選びます。個別アウトに送ったチャンネルは PAN が固定になります(送り先で振るためです)。

4. 推奨設定

同じ演奏を何度でも再現したいとき

REPEAT: LOCKED
SEED:   控えた数字
WEAR:   0

この 3 つで、ループを何周させてもまったく同じ演奏になります。書き出し時はこちらを推奨します。

ライブで少しずつ動かしたいとき

REPEAT: EVOLVE
FLUX:   40〜70
WEAR:   20〜35
SPAN:   16〜32

スネアがタムに聞こえるとき

MIX:      70 以上
N EXTRA2: 高め(WHITE 選択時)

揺らぎを深くしても演奏が破綻しないのは、REPEAT と SEED で「同じ引き」に戻せるからです。まず FREE で気に入った鳴りを探し、当たったら SEED を控えて LOCKED に固定する、という順番が使いやすいはずです。

5. 動作環境

項目 内容
OS Windows 10 / 11 x64
形式 VST3(64bit)
ホスト VST3 対応 DAW
レイテンシー 0 サンプル(申告レイテンシーなし)
出力 MIX(ステレオ)+ チャンネル個別アウト 8 系統(既定は無効)
ウィンドウ 1100 × 864(固定)

6. インストール・アンインストール

インストール

  1. ZIP を解凍します。
  2. VARIANZ DRIFT.vst3 フォルダごと C:\Program Files\Common Files\VST3\ にコピーします。
  3. DAW を起動し、プラグインを再スキャンします。

アンインストール

コピーした VARIANZ DRIFT.vst3 フォルダを削除してください。保存したプリセットは %APPDATA%\VarianzDrift\Presets\ に残るので、不要であれば併せて削除してください。

7. トラブルシューティング

  • DAW にプラグインが出てこない
    • コピー先が C:\Program Files\Common Files\VST3\ か確認し、DAW 側で再スキャンしてください。
  • 初回起動時に警告が出る
    • コード署名をしていないため、SmartScreen が反応することがあります。「詳細情報」→「実行」で進めてください。
  • 音が鳴らない
    • フッターの再生ボタン(または Space)で内蔵シーケンサーが動いているか確認してください。外部 MIDI で鳴らす場合は SEQ を EXT にします。
  • 外部 MIDI で狙ったチャンネルが鳴らない
    • 初期状態は GM ドラムに準拠しています(35/36 → CH1、37 → CH2、38/40 → CH3、39 → CH4、42 → CH5、46 → CH6、47 → CH7、44 → CH8)。割り当ては変更できます。
  • 個別アウトから音が出ない
    • 個別アウトは既定で無効です。DAW 側で該当バスを有効にし、チャンネルの OUT を OUT か BOTH にしてください。
  • チャンネルの PAN が動かない
    • OUT が個別アウトのときは仕様で固定されます。送り先の DAW トラックで振ってください。
  • 毎回違う演奏になってしまう
    • REPEAT を LOCKED にしてください。FREE は毎回引き直す設定です。

8. 注意事項

  • 本製品はサポートなし・現状渡しの無料配布(フリーウェア)です。
  • ソースコードは非公開です。
  • 本製品の著作権は Tonecraft Tokyo に帰属します。
  • 本製品の改変・リバースエンジニアリング・再配布・転売を禁止します(配布は Tonecraft Tokyo 公式サイトからお願いします)。
  • 商用・非商用を問わず無料でご利用いただけます。
  • 本製品は JUCE を使用しています。
  • 本製品は Sora / Noto Sans JP / JetBrains Mono を使用しています(SIL Open Font License 1.1)。

9. 免責事項

  • 本製品は現状有姿(AS IS)で提供されます。明示・黙示を問わず、商品性、特定目的への適合性、第三者の権利を侵害しないことを含め、いかなる保証も行いません。
  • 本製品の使用または使用不能によって生じたいかなる損害(プロジェクトファイルやオーディオデータの消失・破損、機材の不具合、作業時間の損失、逸失利益などを含み、これらに限りません)についても、Tonecraft Tokyo は一切の責任を負いません。
  • すべての DAW・OS・ハードウェアの組み合わせでの動作は保証しません。
  • 本製品は予告なく仕様変更・提供終了する場合があります。
  • ご利用は自己責任でお願いします。重要な作業の前にはプロジェクトのバックアップを取ってください。